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2005年09月14日(水) 00時00分

市販マグロにPCB 北海道医療大など調査 最大で規制値の9倍 東京新聞

 国内で市販されているマグロに、厚生労働省の暫定的規制値を上回るPCB(ポリ塩化ビフェニール)が含まれていることが、北海道医療大と第一薬科大学の研究グループの調査で分かった。二十七日から東京で開かれる日本内分泌攪乱(かくらん)化学物質学会で発表される。

 同省は八月、クロマグロやメバチマグロなどに含まれるメチル水銀が胎児に悪影響を及ぼす恐れがあるとし、妊婦を対象に摂取量の目安案を発表したが、PCBについては言及していない。研究グループの遠藤哲也・北海道医療大講師(中毒代謝学)は「PCBと水銀の相互作用によって胎児の神経発達が阻害されるとの指摘もある。水銀だけでなく、PCBでも摂取量の基準を作るべきだ」としている。

 遠藤講師らは二〇〇三年から〇四年にかけて、東京や札幌、大阪、福岡などで販売された天然と養殖のミナミマグロ、クロマグロ計百三十九点について、赤身と脂身(トロ)に分け、PCB濃度を調べた。これらのうち、濃度が最も高かったのはスペイン産の養殖トロで平均四・五五〇ppm。厚労省がマグロを含む「遠洋沖合魚介類」に設けているPCBの暫定的規制値(〇・五ppm)の九倍だった。

 遠藤講師は「一般的には、トロは週に二、三切れ程度の摂取なら特に問題はないのではないか」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050914/mng_____sya_____005.shtml