2005年09月07日(水) 00時00分

損保業界　支払い漏れさらに５万件 （東京新聞）

　あいおい損保は六日、保険金の支払い漏れが二〇〇二年四月から〇五年六月までの約三年間に二万九千五百二十六件、十億四千百四十二万円あったと発表した。日本興亜損保も同日、三年間（〇二年七月−〇五年六月）の支払い漏れ件数を発表。追加の保険金支払いは二万二千八十七件、八億二千四百六十七万円に上った。

　大手損保五社の保険金支払い漏れに関しては、十万件を超えるのは確実で、追加の保険金支払いは五十億円程度になる見込み。

　あいおい損保の支払総件数約四百六十二万のうち、支払い漏れは０・６４％。支払い漏れの金額は、一件あたり平均三万八千円だが、中には、自動車保険の契約者に対して、搭乗者傷害の保険金を支払っておらず、一件だけの追加支払額が千三百七十万円に上ったケースがあった。

　日本興亜については、支払総件数約三百五十五万のうち、支払い漏れは０・６２％。追加の保険金は一件当たり平均三万七千円だった。あいおい損保と同様に、自動車保険の契約者に対して、約七百六十万円の保険金が支払われなかった例もあった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050907/mng_____sya_____012.shtml