悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年08月20日(土) 02時44分

違法コピー撲滅 USEN、中国政府系企業と連携産経新聞

「通信カラオケ」モデル店進出へ
 有線放送大手のUSENグループは、中国最大の政府系レコード会社の中国唱片(チャイナレコード、CRC)と共同で、中国で野放し状態にあるカラオケ楽曲の違法コピー対策や著作権処理に関するモデル事業構築に着手する。違法コピーが困難な楽曲配信システム「通信カラオケ」の店舗を九月上旬に初出店し、モデル店とするほか、各権利者への分配方法を確立する。
 中国のカラオケ店はDVDやCDが主流で、業界によると「大半が違法にコピーされたもの」という。正規価格の約十分の一で商品が出回り、後を絶たない違法コピーに中国国内の約二百社に上るレコード会社や著作権団体が頭を悩ませている。
 USEN子会社のBMBとCRCは今年三月、中国で通信カラオケ事業を行う合弁会社の設立で合意。今月中に合弁会社を設立する。今後は合弁会社を核に、各レコード会社の著作権処理などを含めた通信カラオケシステムを全土に広げる。
 この合弁会社がCRCなどからカラオケ楽曲の提供を受けて各店舗に配信する。モデルケースとなる通信カラオケ店は、BMBの中国現地法人が九月上旬に上海で開業し、今後五年間で中国主要都市を中心に百店舗を出店する計画だ。
 著作権団体やレコード会社、アーティストへの配分については日本の形態をモデルに確立するほか、各店舗に通信カラオケの導入を促す方針だ。
 中国は世界最大のカラオケ市場だが、違法コピーが後を絶たず、著作権など知的財産保護を求める日本や欧米各国から、対策を求める声が強まっていた。中国政府は北京五輪を前に、カラオケ発祥の日本の事業をモデルに、対策を構築、合法的なカラオケ市場の育成につなげる考え。
 日本では電話回線などを利用した通信カラオケが普及し、著作権保護された映像や音楽ソフトなどのコンテンツ流通の仕組みが整備されている。中国政府系のCRCは、ノウハウを持つUSENグループと手を組むことで中国国内での早期に知財保護の体制整備に乗り出す格好だ。
 中国のカラオケ市場は、経済発展に伴って富裕層を中心に普及。部屋数はすでに日本の約四倍の五十万室あるが、今後さらに普及するのは確実とされる。著作権が保護された通信カラオケの浸透は、日本のレコード会社やアーティストにとっても新たな市場開拓のチャンスにつながりそうだ。
(産経新聞) - 8月20日2時44分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050820-00000015-san-bus_all