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2005年08月17日(水) 00時00分

ホリエモン出馬する?アクセス数伸ばしへ話題づくり!?ZAKZAK

著書では「やりたくない」

 衆院選の出馬について「可能性はある」と、含みを持たした堀江氏だが、昨年の参院選で民主党から出馬を打診された際には、「政治には興味がない」と固辞していた。著書『僕は死なない』でも、その理由が垣間見える。

 《ちょっと頭のいい人は、やっぱり政治家なんか、やりたくないでしょう。損だから。面倒くさいし。少なくとも僕は絶対やらないな。だって政治家になるインセンティブがないじゃない》

 別の著書『ホリエモンの新資本主義!』でも、想定は変わらない。

 《選挙にはほとんど行ったことがありません。面倒くさいからです》

 もっとも、政治や社会問題に関心がないわけではないようで、《年金に関しては消費税を上げて、その分を原資に充てるのがいちばんいい》《逆に累進税率を引き上げるなどして財政の足りない分は金持ちから取ればいいという発想はやめてほしい》(『儲け方入門』より)。

 少子高齢化問題にも、《いまの人口と同数の移民を受け入れてもいい》(同)と主張する。

 郵政民営化は「大賛成」とし、「みんなが言っているほど小さな問題ではない。郵貯や簡保のお金は大事な国民の資産で、運用次第でこれからの日本が変わる」と語るホリエモン。前出の『僕は死なない』では、《小泉さんも人気はあるけど、やっぱ郵政に拘泥しすぎですよね。本当はFTAとか教育とか、介護の問題とかが重要なんだけど》と語っていたのだが、IT企業の経営と同じく、考え方が変わるスピードも素早いようだ。

 自民党が堀江氏に出馬を要請した狙いについて、政治評論家の浅川博忠氏は、「ネームバリューもあり、かつての悪役のムードは消え、ビジネスマンの間でも、企業のあり方に警鐘を鳴らした功労者とのイメージが出ている。堀江氏が当選する可能性もあるし、大量得票になれば比例票にも寄与できる」と語る。

 出馬が噂される福岡1区は、6選を目指す民主党の松本龍氏(54)が圧倒的な強さを誇るが、 「九州地区は民主党が重点的に力を入れており、堀江氏が出馬すれば、自民の防波堤の役割を期待されるだろう」(浅川氏)とみる。

 堀江氏にとっても、「公示後はインターネットによる選挙運動こそできないが、ライブドアはニュースサイトで選挙報道に力を入れる方針だけに、堀江氏の出馬でさらに注目度は高まる」(ITジャーナリスト)とメリットは小さくないようだ。

 その堀江氏は16日夜、「(ニッポン放送をめぐるフジテレビとの株買収合戦で)自民党の多くの人が堀江氏を批判した。堀江氏の考え方は民主党に近いはずで、(自民党の出馬要請は)何でもありということだ」などと堀江氏擁立構想を批判する民主党の岡田克也代表(52)と会談した。

 関係者によると、この会談は堀江氏側が持ちかけたもので、岡田氏側から出馬要請はなかったという。

 それだけに、「堀江氏の真の狙いは、ポータルサイトのアクセス数を伸ばすための話題づくりでは」(政界事情通)との声も。

 前出の浅川氏も、「ITのようにテンポの速い業界の経営は議員との二足のワラジは無理。会長に退くなど本気さを示さないと有権者に見透かされる」と指摘する。

 果たしてホリエモンは、どんな決断を下すのだろうか。

ZAKZAK 2005/08/17

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_08/t2005081701.html