2005年08月17日(水) 00時00分

自動車保険支払い漏れ、大手６社で数万件にも（ZAKZAK）

「特約」でプログラムミス　東京海上日動火災保険をはじめとする大手損害保険各社で、過去に自動車保険などの保険金の支払い漏れがあったことが１７日までに相次いで判明した。主な原因は、保険金の支払いをチェックするシステム上のプログラムの不備とされる。各社とも、過去３年間で１社当たり１万−数千件の支払い漏れがあったもよう。大手６社を合わせると、数万件レベルにまで拡大する可能性がある。

　東京海上日動のほか、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン、あいおい損害保険、日本興亜損害保険が同日、自動車保険や火災保険などの支払い漏れを公表。主に契約本体に付属した「特約」部分である費用保険金の支払いでプログラムミスが発生した。

　５社はインターネットのホームページ上で、支払い漏れの事実を契約者に通知。照会窓口を設置するとともに、判明した不足額を順次支払う。ただ、５社とも「支払い漏れの詳細な件数や金額は調査中」としている。

　今年２月、富士火災海上保険で約１万４０００件の保険金の支払い漏れが判明したのを機に、大手各社は過去３年前後までさかのぼって社内調査を開始。ニッセイ同和損害保険も、同様の支払い漏れがあることを認めている。

ZAKZAK 2005/08/17

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_08/t2005081716.html