悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年08月17日(水) 03時06分

小口送金でも本人確認、テロ対策で金融庁方針読売新聞

 金融庁は16日、テロ対策の一環として、金融機関に利用者の本人確認を義務付けている送金額の基準を、現在の200万円超から、10万〜15万円程度に引き下げる方針を明らかにした。

 自分名義の口座を持たない金融機関の窓口やATM(現金自動預け払い機)から国内外に送金する場合が対象となる。ロンドンの同時爆破テロなどを受けて、テロ組織などに資金が流れることを防ぐ狙いがある。

 関係省庁などと調整して2006年末をめどに、すでに施行されている「本人確認法」の政省令の見直しを行う方針だ。

 政省令が見直されれば、金融機関は、10〜15万円程度の小口の資金を窓口から送金する利用者にも、200万円超の場合と同じく、免許証など公的な書類の提示を求めて本人確認することが義務づけられる。

 自分の口座がなくても送金できるATMを利用する場合も、1回当たりの送金限度額を現行の100万円程度から10〜15万円程度に引き下げることを検討している。

 利用者が自分名義の口座を持っている金融機関の窓口やATMから送金する場合は、口座開設時に本人確認が済んでいるので、規制の対象にはならない見込みだ。

 金融庁は、全国銀行協会などに規制を強化した場合の窓口の混雑度合いなどについて影響を調査した上で、最終的な基準額を決める方針だ。

 日本では、米同時テロを受け、2003年1月にテロ資金などのマネーロンダリング防止を目的に本人確認法が施行された。
(読売新聞) - 8月17日3時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050817-00000101-yom-soci