2005年08月10日(水) 02時57分

自殺サイト殺人　「苦しむ声録音」　脅迫電話、少年の声混じる（産経新聞）

　自殺サイトを悪用した連続殺人事件で、男女三人の殺害を自供した大阪府堺市の派遣会社社員、前上博容疑者（３６）が「三人を窒息死させたとき、写真だけでなく苦しむ声も録音した」と供述していることが九日、分かった。
　特異な欲望を満たすために犯行後、殺害の一部始終を繰り返し視聴していたとみられる。河内長野署捜査本部は、自宅から押収したパソコンやＣＤ−Ｒなどに音声記録が保存されているとみて解析を行い、異常な犯行の裏づけを進める。
　調べでは、前上容疑者は三人を殺害した際、窒息して苦しむ様子を写真撮影。犯行時の状況をさらに詳しく追及したところ、「三人いずれも、苦しむ声を録音していた」と供述したという。
　また、前上容疑者が殺害を自供した中学三年生の男子生徒（１４）の失踪（しっそう）後、神戸市北区の男子生徒の自宅に男の声で身代金を要求する脅迫電話がかかった際、「助けてくれ」とかすかな声が混じっていたことが九日、わかった。男子生徒とみられる「助けてくれ」という小さな声は、脅迫電話の最中に聞こえたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050810-00000020-san-soci