2005年07月31日(日) 19時27分

本物そっくり偽造株券で４億詐取、容疑の３人を逮捕（読売新聞）

　福岡県警捜査２課と中央署は３１日、福岡市東区の不動産管理会社社長（７２）に偽造株券を売って約４億円をだまし取ったとして、埼玉県川口市西川口、不動産業洪万吉容疑者（６１）ら３人を詐欺と偽造有価証券行使の疑いで逮捕したと発表した。

　ほかに逮捕されたのは、東京都台東区松が谷、不動産業鈴木大（ひろし）（７１）、大阪市淀川区田川北、不動産会社役員竹田繁司（５７）の両容疑者。２人は大筋で容疑を認め、洪容疑者は否認しているという。

　調べによると、３人は昨年２月上旬、京都市中京区のホテルで、東京都内の香料メーカーの偽造株券約１２０枚（１枚５００株で計約６万株）の代金として、社長から現金と小切手で約４億円を詐取した疑い。

　３人は、社長の知人を通じて社長に接触し、この知人を同席させた上で、「１株数千円で買って下さい。株の一部は、メーカーが１株２万数千円で買い取るから損はしません」と社長に持ちかけた。その際、メーカーが買い取りを約束したとの内容の偽造の「確認書」を見せて信用させたという。

　偽造株券は精巧で本物と区別がつかないという。県警は３人の自宅などを捜索し、偽造に用いたとみられるカラーコピー機を押収した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050731-00000212-yom-soci