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2005年07月29日(金) 10時29分

【香港】日本向け偽バーバリー、15万点押収NNA

 香港税関は26日、香港にダミー会社を設立し、中国本土で英有名ブランド、バーバリーの製品を偽造、日本のバイヤーに販売していた過去最大規模の偽物商グループを摘発したと発表した。日本での小売り総額では約15億円相当に上る規模という。日本のバイヤーも「グル」になっての犯行のようだ。

 税関は同日、土瓜湾旭日街一座工業ビルを一斉捜査し、約4,000箱、偽バーバリーの商品約15万7,000件を押収。首謀者2人を含む男9人、女2人の計11名が逮捕された。

 ■本物と混ぜて販売

 税関によると、同グループは域内に設立した子供服会社をダミーとして利用、日本のバイヤー4社からの注文を受け付け、グループの3つの製造業者に発注。業者が中国本土の工場で製品を作ってダミー会社に納品すると、同グループが製品を域内の倉庫で加工、再包装した上で、目立たないよう20〜40箱ずつ航空便で日本のバイヤーに送付していた。

 28日付香港経済日報によると、同グループは、流行のバーバリー商品を選んで生産し、土瓜湾の同工業ビル内に保存。定期的に来港していた日本人バイヤーが、偽物バーバリーの品質を確認してから取引していた疑いがもたれている。日本に送られた偽造品はインターネットオークションなどで、本物を装いながら市価の約半額で販売されていたほか、百貨店やバーゲン売り場で本物と一緒に混ぜて販売していたという。関与していた日本人バイヤーの逮捕はまだ伝えられていない。

 ■目立つ手口の巧妙さ

 税関知的所有権・商標課の譚耀強高級監督によると、同グループは偽造品の販売を1年以上にわたって行っており、去年1年間の売り上げは2,000万HKドル、偽造品販売の利益率は100%に上っていたとみられる。香港でダミーの子供服会社を設立し、偽造品の取引を正常な商取引に見せ掛けようとしたり、バイヤーを付き合いの長い日本の4社に限定するなど、手口の巧妙さが目立つという。

 ■判別は可能

 偽造品は巧妙に作られているものの、襟の後ろの長方形のネームタグの上下左右4辺のうち左右2辺しか縫い付けられていない(本物は4辺とも縫い付けてある)など、よく見れば判別は可能だ。
(NNA) - 7月29日10時29分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050729-00000038-nna-int