悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年07月29日(金) 00時00分

学位も買えるPWU…「光合堀菌」堀代表経歴で注目ZAKZAK

広告に「博士号取得できます」、有名人ズラリ写真右=が薬学博士号を取得したとして、ある米国の大学がにわかに注目を浴びている。OBには各界の大物がズラリ−。熱心に勉強して学位を取得した人もいれば、単に“道具”にしているような人もいるようで…。

 健康や環境浄化に役立つが、目に見えないという「光合堀菌」を生み出したと豪語する堀氏は、薬学部のない中大卒。「薬学の博士号は米国のパシフィックウエスタン大(PWU)から授与された」と堀氏は話す。

 堀氏の学位取得に直接かかわった、かつてのPWU日本事務局関係者は「こちらが授与したのは、論文の必要な『薬学博士号』ではなく、論文の不要な『薬学名誉博士号』。堀さんが披露した学位記にもしっかりそう書いてある」と、学歴詐称に困惑する。


堀代表が学位を“買った”パシフィックウエスタン大のホームページ。週刊誌の広告ももっともらしいのだが… この関係者によると、堀氏側から打診があったのは平成7年末。日本薬草医学会から「非常に素晴らしい方です」という推薦、堀氏が中国で環境の浄化に尽力したという感謝状など多数の“実績”が提出されたため、本部の審査も問題なく通ったという。

 PWUの本部は米ロサンゼルス。通学しなくても単位が取れる通信制で、社会人経験を単位に換算して学位が取れる「学外学位制度」を昨年末まで実施していた。日本の雑誌にも「博士号が取得できます」などと広告を出していたが、「日本での実質的な活動は昨春に終わった」(前出関係者)という。

 ある教育関係者は、PWUについて「博士号だって120万円くらい払い、論文さえ出せば数カ月でもらえる。米国ではディグリー・ミル(学位製造工場)とか、ディプロマ・ミル(同)とみられている」と明かす。

 米国の大学制度に詳しい教育ジャーナリストの笠木恵司氏は、ディグリー・ミルを解説する。

 「米国の大学は連邦政府でなく州が認可する。審査のゆるい州には、事務所に電話だけおいて学位を売りさばき、目をつけられたら大学の所在地や名前をころころ変えるような悪質な大学もあり、問題になっている」

 ではPWUの単位や学位はどうなるのか。


水野晴郎氏 「米教育省が認めたアクレディテーション(適格認可)団体という、大学を評価する地域団体が6つある。この団体に認可された大学同士は単位互換ができるが、PWUは非認可大学。日本の大学で認められるかは、各大学の判断」(同)

 とはいえ、PWUがプロフィルに登場する顔ぶれは豪華そのものだ。

 映画評論家の水野晴郎氏(警察学博士)、シダックスの志太勤一社長(経営学博士)、健康食品「伝承にんにく卵黄」の販売元「サン・プロジェクト」の村山斂社長(健康科学博士)−。


福永元代表 宗教法人「法の華三法行」元代表の福永法源被告にいたっては、「多額の斡旋(あつせん)料を支払い、パシフィックウエスタン大学の『芸術学士号』『哲学博士号』等と称する肩書を取得し、著書および講演会において、『生態哲学博士』等と改称して、ことさら宣伝に利用した」と、東京地検に“化けの皮”をはがされた。

 堀氏の学歴詐称疑惑で、海外で取得した博士号への信頼が一気に揺らいだが、笠木氏は次のようにアドバイスする。

 「金さえ払えば学位が取れる大学もあると認識すべきだ。特に(科学的に未検証の)代替医療や健康食品などの分野では、“ハクづけ”のために博士号が利用されるケースが多い。“博士号”という肩書をうのみにせず、どんな論文がどこに認められたのか、きちんと見極める必要がある」

 きちんと論文を書いた博士たちには、本当に気の毒だが−。

ZAKZAK 2005/07/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005072924.html