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2005年07月29日(金) 00時00分

固定電話3強時代…KDDI、パワードコムを合併へZAKZAK

ソフトバンクとNTT追撃

 KDDIと東電は早ければ9月上旬の最終合意を目指す。パワードコムの価値は1000億円前後になる見通し。KDDIとパワードコムの17年3月期の連結売上高の単純合計は、約3兆1000億円。連結従業員の合計は約1万5000人。

 東電側はKDDIに約1%出資しているが、合併を機会に、KDDIの筆頭株主の京セラや、大株主のトヨタ自動車に次ぐ株主になることを希望しているという。

 携帯電話の「au」こそ好調なKDDIだが、固定通信部門が見劣るのが弱点だった。そのため固定専業のパワードコムを吸収し、通信サービスを総体的に充実させる狙いとみられる。

 大手証券のアナリストは、「ネットの急成長を受けて、業界では携帯、固定電話、ネット接続を合わせた総合サービスを割安料金で提供する方式が今後の成長のカギといわれている。携帯分野でソフトバンクが新しく参入を準備するだけに、KDDIは、固定専業のパワードコムを取り込み、弱点の解消を図った」と解説する。

 パワードコムは携帯部門をもたなかったため、東電としては将来的に取り残される可能性から、KDDIと手を組む決断を下したようだ。

 KDDI・パワードコム連合にソフトバンクを加えた2陣営が、年間売上高10兆円強を誇る巨象NTTに挑むことになる。

 「この流れにボーダフォンがどうからんでくるか。このほかに電力系の通信会社もあり、通信業界の一層の再編を招く可能性もある」(先のアナリスト)

 通信業界は新たな幕開けを迎えそうだ。

ZAKZAK 2005/07/29

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005072935.html