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2005年07月29日(金) 21時37分

<マイクロソフト>新OSで漢字148字変化 非表示混乱も毎日新聞

 マイクロソフトは29日、06年中に発売予定のパソコン用OS(基本ソフト)「ウィンドウズ・ビスタ」で、日本語の漢字148字の形を変えると発表した。従来のOSで表示している「鴎」や「葛」などは形が変わり、標準設定では表示・印刷できなくなる。「森鴎外」などが歴史的に使われてきた字体で表示される半面、「奈良県葛城市」などの固有名詞が表示できなくなる。同社のOSは圧倒的なシェアがあり、混乱も生じそうだ。
 従来のOSは、日本工業規格(JIS)で定めた漢字の字体を使っている。この規格は部首などを簡略化しており、文学者名など歴史的に使われてきた漢字と違う字があった。昨年2月に改定した新たなJIS規格では、原則的に歴史的な字体に戻した。マイクロソフトも「歴史的に親しまれてきた字体を使う方が自然」と判断して、新たなOSでは新JIS規格の字を採用する。
 文化庁国語課は「作家の森鴎外の名前など、教科書とパソコンで表記が違うことで混乱を招いていた。字体の統一は非常に喜ばしい」と歓迎している。
 ただ旧JIS規格の字体は一定期間使われ、市民権を得たものもあるだけに、影響もある。昨年10月に合併で誕生した奈良県葛城市は、正式な市名に「葛」を簡略化した「葛」の字を採用した。新OSでは原則、表示・印刷できなくなる。同市は「簡単に名前は変えられない。残念だ」と頭を抱えている。【谷口崇子】
(毎日新聞) - 7月29日21時37分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050729-00000115-mai-bus_all