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2005年07月28日(木) 00時00分

警視庁が修正警告、SEX教本『ラバーズ・ガイド』ZAKZAK

無修正写真50点を掲載 性のテクニックを紹介し、好調な売れ行きを見せていた性教育本『ラバーズ・ガイド』。ところが、同書の出版責任者が警視庁の呼び出しを受け、再版する場合には修正を加えるように警告されていたことが27日、分かった。今春に発売されて以来、その大胆な露出で大きな反響を呼んでいた同書だが、捜査当局も看過できなかったという過激な表現の中身とは−。

 「オーラルセックスは、相手の体中にキスをした末の、最後の到達点にしましょう。女性が行う場合は、舌をペニスの亀頭に這わせ、先端にある小さな穴に押し付けるようにします」(同書46ページより)

 次ページにわたり、丁寧な説明文が添えられた5枚の写真には、髪にタオルを巻いた白人の美人女性が乳房も露に“男性自身”を口に含む姿が写っている。

 「女性のマスターベーション」が紹介された段落では、「マスターベーションをするとき、女性は興奮が高まるに伴い刺激の与え方を変えていきます」(同40ページより)という一文とともに、女性が自らの性器を触り、指を入れたりする様子が順を追った写真3枚で説明されている。

 同書には性交の写真こそないものの、コンドームをつけたり、バイブレータの使い方など、性のテクニックを紹介しながら白人の男女116点の写真のうち実に50点で性器が無修正で露出しているのだ。

 同書を出版したのは、「本の友社」(東京都新宿区)。主に大学研究者向けの専門書などを販売している同社に、警視庁保安課から、「わいせつ図画にあたる疑いがあり、事情を聴きたいので来てほしい」と連絡が入ったのは今月5日のことだった。2日後に同社の阿部修社長が警視庁に出向くと「性器の露出とフェラチオ(口淫)がダメ」と言われたという。

 「いいものを出してくれた」「こんな本が欲しかった」と、「反響は100%好意的な感謝の言葉」(阿部社長)だったという同書。5月21日の発売以来、4刷5万部を数え、“ベストセラー”となっていた。

 「あくまで教育書として販売している。わいせつ図画にあたるというが、女性が買うわいせつ本なんてありますか? 部分的に見て、理屈も何もなくダメと決めつけている。まったく遺憾です」と阿部社長は憤る。

 捜査担当者からは「今後再版する際には自主的に修正をするように迫られた」という阿部氏はいったんは断ったものの、「処分する可能性も示唆されたため、総合的に考えた末」(阿部社長)に、再版の際には修正するとした誓約書を提出した。

 阿部社長は「向こうも白黒つける基準がなかった。正確な性の知識を伝えるため、原本のまま出版した。修正しては意義が失われる」として、再版する予定はなく、このままでは絶版しかないという。

 そもそも同書は平成4年にイギリスで刊行され、これまで世界14カ国で出版されている。医学博士で英国王立医科大学会員でもあるアンドリュー・スタンウェイ氏が監修した。

 「この本により、国を問わずあらゆる男女がより充実した性生活を手に入れることができるでしょう」と“効果”をうたっていたが、発売当初はイギリスでも、書店から販売拒否運動を起こされるなど物議を醸したという。

ZAKZAK 2005/07/28

http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005072819.html