2005年07月28日(木) 00時00分

『乳房温存療法』で不正徴収 外科部長ら書類送検 （東京新聞）

　神奈川県鎌倉市の大船中央病院で、乳がん手術の「乳房温存療法」を受けた患者らに、保険診療なのに保険外と偽って検査費などを上乗せして支払わせ計約二億円をだまし取ったとして、神奈川県警大船署が詐欺容疑で、同病院の外科部長（５７）と元医事課長（５０）の二人を書類送検していたことが二十八日、分かった。

　調べでは、外科部長らは一九九四年から二〇〇三年にかけ、保険外診療とうそをついて検査費用や手術材料費などを上乗せして延べ約三千人の患者に請求。計約一億円をだまし取った上、同時に県国民健康保険団体連合会などからも診療報酬費計約一億円をだまし取った疑い。埼玉や愛知など一都四県の元患者六人が同容疑で、告訴していた。乳房温存療法は、がん組織だけを切除し乳房を残す手術方法で、外科部長はその草分け的存在として知られている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050728/eve_____sya_____005.shtml