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2005年07月22日(金) 03時21分

三井住友銀装い詐欺 ロゴ、マーク使い精巧偽DM “保証金”振り込ます産経新聞

行員も見破れず
 「三井住友銀行」を名乗り、会社名やロゴなどをそのまま使った偽のダイレクトメール(DM)が出回り、本物と思い込んで融資を申し込んだ都内の自営業者(77)が保証金名目で現金をだまし取られたことが二十一日、分かった。ロゴやマークが印刷された偽DMは本物に酷似しており、被害が拡大する恐れがある。警察庁では三井住友銀行の融資を装った新手の振り込め詐欺とみて、注意を呼びかけている。
 東京弁護士会に寄せられた相談によると、東京都中央区内にある自営業者に六月、「三井住友One’s DIRECT」の差出人で「SMBC」のロゴマークが入ったはがきDMが届いた。
 裏面には、ワンダーカードに入会すれば、実質年利2・3%−18・2%でワンダーカード(クラシック)は、最高五百万円、ワンダーカードゴールドは、最高五千万円まで融資すると書かれ、返済できなくなった場合の「三井住友海上のローン返済保険」の電話番号も記されていた。
 自営業者は同区内の同行支店を訪ね、行員に偽DMを見せて確認。行員が「三井住友One’s ダイレクトは姉妹グループだから大丈夫」と回答したため、事業資金に窮していた自営業者は五百万円の融資を受けることを決めた。行員も本物と見誤るほどDMは精巧に偽造されていた。
 自営業者は「三井住友サービスダイヤル」と書かれたコールセンターと称する番号に電話、指示に従って「融資額の一割相当」の五十万円を振り込んだ。だが融資されず、同行支店に問い合わせて被害が発覚、警視庁久松署に届け出た。
 同行によると、「One’sダイレクト」はインターネットバンキングで実在するが、「One’s DIRECT」は存在せず、DMの記載のほとんどが虚偽。同行は、「偽DMが出回っていることは把握していたが、詐欺被害があったことは確認していない。商標法違反が確認されれば、警察当局に被害届を出すことも検討する」としている。
 振り込め詐欺は(1)交通事故などを装い現金をだまし取る「オレオレ詐欺」(2)アダルトサイト利用料などの名目で請求書を送りつける「架空請求詐欺」(3)融資を装って申込者から現金をだまし取る「融資保証詐欺」−の総称。
 警察庁によると、オレオレ詐欺は十六年に約一万四千九百件と急増。しかし、今年一−五月は三千七十四件と下火になり、代わって融資保証詐欺が四千百九十九件と増加。多重債務者を狙うのが特徴で、警察庁では、ヤミ金からくら替えした犯人グループが巧妙に手口を“進化”させたとの見方を強めている。
(産経新聞) - 7月22日3時21分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050722-00000020-san-soci