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2005年07月20日(水) 20時32分

<中国産ビール>ホルムアルデヒド含有量低い 「安全宣言」毎日新聞

 【北京・大谷麻由美】中国産ビールに発がん性が指摘されるホルムアルデヒドの成分が多量に含まれているとの情報が広がり、中国の国家質量監督検験検疫総局は20日までに、「中国のビールのホルムアルデヒド含有量は世界保健機関(WHO)の標準より低く、安全で安心して飲むことができる」との調査結果を発表、「安全宣言」した。
 新華社通信によると、中国では「発酵酒衛生標準」の規定の中で、一定量のホルムアルデヒドの使用を認めている。今回調査では有名メーカーの青島、雪花、珠江など8社23種類の商品は、ホルムアルデヒド含有量が1リットルあたり0.10〜0.56グラムだった。その他の中国国内メーカーの134種類は平均0.9グラム。中国に輸入された外国産ビール64種類は平均0.10〜0.61グラムだった。
 検疫総局は「国内ビールと輸入ビールともに、中国が定める限定量の要求よりも低く、WHOが飲用水に関する安全ガイドの中で定める1リットルあたり0.9グラム以下という限定量より低い」と安全性を強調。また「報道の中に事実でないものがある」と指摘し、食品の安全の問題で「悪意で騒ぎ立てる」ことをやめるよう要請した。
 日本では食品添加物としてのホルムアルデヒド使用を禁止。日本のビールメーカーによると、中国ではたんぱく質などの濁りを凝集させ除去するため、高性能のろ過装置がない場合に価格の低いホルムアルデヒドを使用する場合がある。
 中国ビール産業の成長は急速で、02年から3年連続で世界1位を記録。輸出も急増し主要産業となりつつある。中国政府は国内産業への影響を懸念、情報の素早い打ち消しを行った模様だ。
(毎日新聞) - 7月20日20時32分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050720-00000111-mai-bus_all