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2005年07月18日(月) 03時06分

<悪徳リフォーム>換気扇44台、85歳宅 行政処分の2社毎日新聞

 東京都江戸川区の無職男性(今年5月に85歳で死去)方で、庭や床下に計約1.5トンの調湿剤が敷き詰められ、天井や床下に少なくとも44台分の換気扇設置の契約が交わされるなど悪質リフォームの実態が毎日新聞の調べなどで確認された。現場を見た建築士も「不必要なものばかりで考えられないほど悪質」と話す。担当した業者は、昨年東京都から行政処分を受けた2社。見つかった領収書だけで「被害」は1800万円近くに上り、親族は両社に返金と原状回復を求める考えだ。
 1人暮らしをしていた男性の自宅は木造2階建て延べ約147平方メートルで築32年。裏庭(約70平方メートル)は、白い調湿剤が高さ約4〜10センチにわたって敷き詰められている。1階和室の床下も調湿剤がうずたかくまかれ、床下換気扇が中に埋もれていた。契約上は、床下に32台の換気扇があることになるが調湿剤で確認はできない。領収書では天井裏の換気扇は12台だったが、少なくとも27台設置されていた。
 領収書などによると、男性は01〜04年に調湿剤の散布代などとして「サンイースト」(東京都葛飾区)に計1515万円を支払っていた。「モイスコジャパン」(福岡市)の領収書もあり、モ社は00〜01年に床下換気扇の設置など計298万円分の契約を交わしたことを認めた。両社は昨年、いずれも悪質な点検商法をしたとして、特定商取引法に基づき行政処分(指示)を受けた。
 毎日新聞の取材にモ社は「営業員が会社の指示に従わずにやったことで返金したい」と回答。サ社は行政処分後、事実上閉鎖され、社長は千葉県市原市内の排水管洗浄会社を経営しているが、取材申し入れに回答していない。【須山勉、五味香織】
(毎日新聞) - 7月18日3時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050718-00000005-mai-soci