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2005年07月17日(日) 03時09分

クーリングオフ妨害、独居89歳がリフォーム会社提訴読売新聞

 大阪市内の独り暮らしの女性(89)が、工事契約を結んだ神戸市内の住宅リフォーム会社に、クーリングオフ制度での契約解除を妨害されたなどとして、慰謝料など150万円を求める損害賠償請求訴訟を大阪地裁に起こしていることが16日、わかった。

 解除を通知された同社の営業マンが女性宅に押し掛け、繰り返し契約続行を迫ったという。

 訴状や代理人弁護士の話によると、女性は昨年7月29日、自宅を訪れた営業マンから「シロアリが出ないようにしてやる」と言われ、62万円の床下工事契約を結ばされた。同社は即日、防湿剤を敷くなどした。

 女性は工事後、「強引に契約させられ、高額すぎる」と大阪市消費者センターに相談し、訪問販売などでの契約から8日以内なら無条件で解約できる特定商取引法のクーリングオフ制度を知り、8月2日付の配達証明郵便で契約解除を同社に通知した。しかし、営業マンは翌日、女性宅に上がり込み、「まけてやるから取り消せ」と大声を上げ、「クーリングオフはしません」との念書を書かせたという。

 その後、同社は女性に代金支払いを求めて提訴したが、神戸簡裁は「クーリングオフは有効」として請求を棄却した。女性側は「営業マンの強引な勧誘や提訴などで平穏な暮らしを乱された。クーリングオフ妨害は、消費者の契約に関する自由な意思を侵害している」などとして、今年2月、提訴に踏み切った。同社は読売新聞の取材に「担当者が不在で答えられない」としている。
(読売新聞) - 7月17日3時9分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050717-00000501-yom-soci