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2005年07月15日(金) 14時50分

iBurstと電力線でインフラ補完——ライブドアの新構想ITmediaモバイル

 月額525円の公衆無線LANサービスを発表して、話題を呼んだライブドア。しかし同社の通信事業には、まだ“続き”があったようだ。

 7月15日の「ワイヤレスジャパン2005」講演では、同社上級副社長の照井知基氏が登場。Wi-Fiのサービスに加え、iBurstや電力線通信(PLC)といった技術を利用したデータ通信サービスも提供する計画を明かした。

●人口密集地ははWi-Fi、過疎地はiBurstでカバー

 iBurstは、京セラが基地局を開発して推進している無線技術。照井氏は、iBurstを半径10キロぐらいをカバーできる技術だと紹介する。

 「Wi-Fiだと、(アクセスポイントから)100メートルから150メートルぐらい離れると電波が弱くなってしまう。iBurstは、Wi-Fiより距離が飛ぶ」。このため採用を決めたという。

 ライブドアとして、人口が密集している地域ではWi-Fiのアクセスポイントを敷設、高速通信を実現していく計画。しかし過疎地などでは、iBurstでインフラを構築する考えのようだ。

 「人が少ない地域に行くとWi-Fiの基地局は非効率的。それではコストも高くなる。するとユーザーにしわ寄せがいき、月額525円という料金を実現できない」

 同氏はまた、iBurstが高速ハンドオーバーにも対応していることに言及。車や電車に乗っていても、「携帯と同じような感覚でハンドオーバーできる」と話す。既にiBurstを利用してSkypeで電話をかけるといった実験も行っており、将来の「iBurst携帯」にも含みを持たせた。

 さらに照井氏は、バックボーンインフラを提供してもらっているパワードコムと連携し、電力会社が推進している電力線通信(PLC)も採用する考えがあると話す。

 「PLCではコンセントさえあれば、通信できる。(ライブドアが提供するネットワークの)ラストワンマイルとしてPLCを獲得すると、無線サービスの可能性も広がる」。ただ、PLCをどうネットワークに融合していくかの詳細は示されなかった。

●開始には乗り越えるべき課題も

 もっとも、今回示された構想を実現するには、乗り越えなければならない壁もある。そもそもiBurstは、どの帯域を使うのか総務省で方針が示されていない。ライブドアは2GHz帯で免許を取得したい考えだが、この帯域はアイピー・モバイルやウィルコムも使いたがっている激戦区だ。

 照井氏は「総務省にお願いしているので、正直はっきりいつかは分からない。最短で今年度中に決定するだろうか」と話す。

 もちろん、そもそも帯域を割り当てられない可能性もある。 「(アイピー・モバイル、ウィルコムと競合するので)確率でいうと3分の1」だと照井氏。

 今後は、総務省へのアピールが必要になってくる。「京セラの研究結果も提出していきたい。また、事業を長期にわたり継続できるかと総務省に聞かれたが、おかげさまでフジサンケイグループからまとまったお金も頂いているし、継続力はある」

 事業規模、技術力の両面で判断してほしいという。

 PLCのほうも実用化までは時間がかかるとされるが、照井氏は「来年の春が最短(の開始時期)ではないか」との見通しを示した。

●3Gは「まったく考えなかった」

 iBurst、PLCともに、技術としての可能性は業界で評価されながらいま1つ「日の目を見ずにいる」技術。ライブドアとして、3GやWiMAX、さらにはADSL参入という可能性は検討しなかったのか。

 照井氏は、同社が通信インフラ事業に乗り出した背景には、昨年4月か5月頃に同氏と堀江貴文社長が交わした会話があるのだと明かす。

 「弊社堀江と、雑談ベースで食事をしながら『ホットスポットって使いづらいよね』といった話をしていた。当時は、まだ野球の新規参入に名乗りを上げる前。ヤフーがYahoo!JAPANというポータルとYahoo!BBというインフラの相乗効果で成功しているのを見て、我々もやろうと考えた」

 だが、「いまさらADSLということもないだろう」ということで意見が一致。ここは次代を見据えて、一気に無線通信サービスまで行ってしまおうと考えたという。

 「(ライブドア社内では)トップダウンで話が降りてきて、ガッと行くのだが、それから、1年かけてここまで来た」

 無線方式としては、3Gは全く考えなかったと照井氏。何の技術で無線アクセスポイントを全国に築き上げていくかが勝負ということで、技術的に安定感があり、機器コストも安価なIEEE 802.11b/gで「最後まで走ってしまえばいい」ということになった。

 ただし、インフラの面展開も考慮してiBurstを選んだのは、前述のとおり。実は、WiMAXも検討したのだと照井氏は話す。

 「WiMAXとiBurstは、似ている。ちょっと開発でiBurstが一歩リードしているかなということで、選んだ」

 もっとも、今後の展開次第ではWiMAXを採用することもあるという。Wi-Fiのアクセスポイントを各地に敷設するが、これを随時WiMAXにリプレースしていくよう改修したり、あるいはiBurstで統一していくこともあり得るとした。

●Wi-Fiの現状報告も

 講演では、現在のWi-Fiサービスの進捗状況も示された。下写真は、六本木ヒルズ近辺にどれほどアクセスポイントが設置されるかを示した図だ。14日には、アクセスポイントの「第1号」がホテルオークラの前に設置されたという。

 アクセスポイントは随時増やすが、都内では地下街や高層ビルなど、電波が届きにくい場所も多い。この点では「1社でやるのは無理」としてほかの事業者とのローミングを推進する姿勢を強調。

 既にiPassや、KCCSとローミングを行うことが決まっているほか、大手公衆無線LAN事業者とも提携したいと話した

■さらに画像の入った記事はこちら
  http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0507/15/news044.html

http://www.itmedia.co.jp/mobile/
(ITmediaモバイル) - 7月15日14時50分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000041-zdn_m-sci