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2005年07月07日(木) 17時25分

なぜ今、Wikiなのか——livedoor WikiスタートITmediaニュース

 ブラウザから手軽にWebページを編集できる「Wiki」。誕生から10年目となる今年、国内大手ポータルとして初めて、ライブドアがWikiのホスティングサービスを始める。

 7月7日に「livedoor Wiki」β版をスタート。公式Wikiやテーマ別カテゴリーで使用例を提示し、使い方が分かりにくいという欠点の克服を目指した。まとめサイトや口コミサイトを気軽に作れるツールとして普及させたい考えだ。

 Wikiは、ブラウザから簡単にWebページを作成・編集できるコンテンツ管理システム。1つのサイトを複数人で編集できるため、多数のユーザーから情報を集めるまとめサイトや、複数人がかかわるプロジェクトの進ちょく管理などによく使われる。最も有名な活用例として、ネットユーザーが共同編集する百科辞典「Wikipedia」があるが、国内では一般には普及していないのが現状だ。

 livedoor Wikiを開発した同社ネットメディア事業部サーチグループウィキチームの谷口正人サービスエンジニアは、Wikiが広まらない理由として(1)気軽に使えるホスティングサービスがほとんどないこと、(2)使い方が分かりにくいこと——を挙げ、それぞれを克服できるサービスにしたと話す。

 livedoor Wikiは、100Mバイトのスペースを無料で使えるホスティング型で、ソフトのインストールやサーバスペースの確保は不要。索引の自動生成機能を装備し、記事カテゴリーはプルダウンメニューから選べる。他のWikiサービスよりも自由度は低いが、操作に迷うことも少なく、ブログ感覚で新規Wikiを作成・更新できる。

 ポータルサイトのトップページは、Wikiをテーマ別に分類して表示。Wikiが向いている分野をカテゴリーとして紹介することで、使い方のイメージをつかんでもらう。

 カテゴリーは、「ファイナンス辞書」「詐欺対策ノウハウ」から「サクラ大戦」や「塊魂」まで、硬軟取り混ぜて多数用意。カテゴリーをクリックすれば、ライブドアが作成した公式Wikiや、ユーザーが登録したWikiにアクセスできる。

 スタート当初に開設する公式Wikiは、企業に対するイメージを集める「ブランドウィキ」や、みうらじゅんさんが提案するカテゴリーに沿ってユーザーに画像をアップしてらう「みうらじゅんの正しい自由研究」、書籍の情報をWikiに移してユーザーにコンテンツを補強してもらう「ホリエモンの想定外に旨い店」など。従来のWikiで多かったマニア向け情報だけでなく、一般の人が普段の生活で気になったことを気軽に書き込み、閲覧できる“知識の集積場”にしたい考えだ。

●ネット情報は、堂々巡り→集積に

 「ネット上の情報が、堂々巡りの次の段階に来ている」——谷口さんはこう話し、一過性で、同じ話が繰り返されがちなブログや掲示板とは異なり、知識が蓄積・整理されるサービスとWikiを位置づける。

 ブログの普及で日本人のネットリテラシーが向上しているため、Wikiが普及する下地も整ってきた。「コラボレーションワークができる段階に来ている。一度『使える』と思ってもらえれば、爆発的に普及すると思う」。さらに「主観的な情報はまだまだネットの外に眠っている」とし、これまでネット上になかった情報を吸い上げたい考えだ。

 あるテーマについてのWikiが1つ確立すれば、情報がそこに集中し、2番手、3番手は追随しにくいのがWikiの特性。livedoor Wikiは「知識大陸」をキャッチフレーズに、カテゴリーやテーマという“土地”を、早いもの勝ちで取り合ってほしいという。

 当初の収益は広告からあげる計画。カテゴリーごとにターゲットを絞った広告を掲載できるのが売りだ。レストランに関する口コミサイト「livedoorグルメ」の情報や、「livedoor Blog」とWikiを連動させるなど、他サービスとの連携も検討する。閲覧制限付きの有料版も選択できるようにする予定だ。

■さらに画像の入った記事はこちら
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0507/07/news055.html

http://www.itmedia.co.jp/news/
(ITmediaニュース) - 7月7日17時25分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000035-zdn_n-sci