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2005年07月07日(木) 15時39分

「身分偽り割高契約」 へラクレス上場、内装会社を提訴へ 堺の会社員ら産経新聞

「工事もずさん」
 大証ヘラクレス上場の内装会社「アライヴコミュニティ」(本社・東京都新宿区、福岡浩二社長)のセールスマンが、マンション販売会社の提携先と偽り、壁のカビ防止コーティングなどの内装工事を割高な費用で契約させたとして、大阪府堺市の会社員(27)と大阪市福島区の会社員(43)が七日午後にも、同社を相手取り総額約五十万円の契約無効や契約金の返還などを求める訴えを大阪地裁に起こす。工事費だけでなく、工事そのものも一年でコーティングがはがれるなどずさんで、原告代理人は「身分を偽った『点検商法』で不正な契約を締結させられた」としている。
 訴状によると、アライヴコミュニティの営業マンは今年三月二十五日、堺市の会社員が当時住んでいたマンション(大阪府門真市内)を訪問。応対した母親(57)に「マンション販売会社と提携している」と虚偽の説明をした後、換気扇の使用方法などを教えた。さらに壁のコーティングの施工を「通常価格の半額」と勧め、防カビやフッ素などのコーティング工事を約二十八万円で契約させた。
 この後、同業他社に内装工事について相談したところ、工事が十五万円前後でできることが判明。
 約二十日後にクーリングオフ制度に基づき同社に解約を申し入れ、工事契約額の全額返還を求めたが、聞き入れてもらえなかったという。
 一方、大阪市福島区の会社員は、平成十五年十二月にマンションに入居した直後、マンション販売会社の営業マンを装って訪ねてきた同社の従業員から壁のクロスなどの点検を受けた。この後、同社の別の従業員が訪れ、コーティング工事を二十一万円で契約させられた。
 一年後にコーティングがはがれ落ちたため、同社に苦情を訴えると、保証書は防カビしか適用されないなどと告げられ、修繕工事費を負担してもらえなかったという。会社員は「十分な説明を得ていない」として工事費二十一万円の返還を求めている。
 同社は平成十二年六月に設立され、社員数は二百二十六人(十七年四月一日現在)。
 住宅の壁やキッチンなどのカビを防止するコーティング事業、水回りの設備などをリニューアル工事するハウスケア事業などを展開し、今年四月に大証ヘラクレスに上場した。
 広報を担当する同社経営戦略室は「訴状を見ていないので、コメントできない」としている。
(産経新聞) - 7月7日15時39分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050707-00000028-san-soci