2005年06月30日(木) 00時00分

消防分団費で馬券購入 会計係の小牧市職員が１９３万円流用、懲戒免職 （中日新聞）

　愛知県小牧市の男性職員（３５）が、市消防団の分団会計係の立場を悪用し、二〇〇二年秋から今年四月までの間に分団費の一部、計約百九十三万円を競馬の馬券を買うために流用していたことが分かった。今月に入って全額を分団に弁済したため市は告発を見送ったが、地方公務員法で禁止する信用失墜行為にあたるとして三十日、懲戒免職処分にした。

　小牧市消防団の団員は非常勤特別職で百二十三人で組織、六分団で活動している。各分団には団員報酬などとして、市から毎年百二十万円が支給されている。

　市によると、男性職員は〇二年四月からこのうち一つの分団の会計を担当。同年秋から今年四月までの間に数十回にわたり、一回当たり千円から三十五万円を分団の銀行預金通帳から引き出し、すべて馬券の購入に使ったという。五月半ば、職員の家族が通帳を見つけ、不審に思って市へ連絡したことから発覚。職員は流用を認め「反省しています」と話している。

　定期的な会計報告などはなく、すべて会計任せだったといい、市消防団の小川紀雄団長は「再発防止を徹底させたい」と話した。小牧市職員の公務外での懲戒免職は初めてといい、中野直輝市長は「二度と起こらないよう、職員に徹底したい」と謝罪した。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050630/eve_____sya_____011.shtml