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2005年06月17日(金) 00時00分

さいたまの80代女性も 悪質リフォーム 4業者から2200万円被害 東京新聞

 認知症(痴呆症)の高齢者らを狙った悪質な住宅リフォーム契約や訪問販売が相次いでいる中、さいたま市でも独り暮らしの八十代の女性が、昨年七月までに約二千二百万円のリフォーム契約を結ばされていたことが十六日、分かった。市消費生活総合センターによると、女性の別居の妹が昨年七月、近所の住人から女性宅に「知らない男の人が屋根に上って作業をしている」と連絡を受けた。

 妹は当時、女性を老人ホームに入所させ、女性宅を売却する計画だったため不審に思い、女性に聞いたところ、リフォーム契約を結ばされていることが分かったという。

 契約していたのは四業者で、内容はいずれも床下の補修工事や、玄関改修など計十一件。一昨年の夏ごろから約一年間にわたって契約を結んでいたという。女性と妹に同センター職員が立ち会い、各業者と話し合いを持った結果、合わせて約千七百万円が翌八月に返還された。

 このほか、蕨市内の認知症の女性(80)も、七年間で八業者から計約三千万円のリフォームなどの契約を結ばされ、うち同市が約五百万円を回収したことも分かった。 (磯谷 佳宏)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050617/lcl_____stm_____000.shtml