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2005年06月15日(水) 15時50分

マイクロソフト中国が検閲行為 「自由」「人権」書き込み禁止産経新聞

 インターネットの爆発的な普及とともに、当局による検閲が問題化している中国で、米マイクロソフト社が開設したサイトへの「自由」「人権」「台湾独立」などの用語を使った書き込みが禁止されていることが分かった。AP通信やフランス通信(AFP)などが伝えた。日記形式の書き込みで利用者が情報発信する「ブログ」のサービスが標的になっているという。
 マイクロソフトはこのほど、中国政府から資金援助を受けている投資会社と組み、ブログ・サービスを含むポータル(玄関)サイト「MSN中国」を立ち上げた。このブログに検閲にかかる用語を含む題名を付けた書き込みを行うと、「用語を除外してください」との表示が出て、書き込みが不可能になるという。
 中国では今年三月、すべてのウェブサイトを今月末を期限として登録制とし、従わない場合は閉鎖されるとの規制が発表された。マイクロソフト幹部は「われわれは多くの国でビジネスを展開しており、さまざまな規制に日常的に直面している」と述べた。
 これに対し、報道の自由に関する国際的な監視団体「国境なき記者団」は、「ビジネス展開の上で、逆に中国政府に民主的手続きを守るよう圧力をかけるなどの取り組みが必要だ」と批判した。同団体はこれまでにも、ヤフーやグーグルなどの大手サイトに対し、中国政府に妥協しないよう求める書簡を送っている。
 中国のインターネット検閲については、今年四月の米ハーバード大研究者らによる報告書で、「精巧なコンピューター技術と複雑な法規制を合体させ、世界で最大の効果を上げている」と指摘されている。(松尾理也)
(産経新聞) - 6月15日15時50分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050615-00000030-san-bus_all