2005年06月14日(火) 12時48分

リフォーム５社、事故後遺症の男性と次々契約（読売新聞）

　埼玉県川越市に住む５０歳代の無職男性が、２０００年以降の約２年間に、５業者と総額約１３００万円のリフォーム工事契約を結ばされていたことが１３日、分かった。

　同市は「交通事故の後遺症などで、金銭に関する判断能力が乏しい」として、男性の救済に乗り出したが、約８００万円は回収できなかったという。

　同市市民活動支援課などによると、男性は５業者と自宅の耐震工事や床下改善工事、白アリ予防消毒などの契約を次々と結んだ。

　その後、不審に思った別の業者が、男性を伴って同市生活情報センターを訪ねた。高額の工事契約について、同センターが男性から事情を聞いたところ、「契約の内容を良く理解できていないようだった」という。契約時に男性は無収入で、年金で暮らす高齢の母親と２人暮らし。男性は１０歳代で交通事故に遭い、頭に損傷を負ったという。

　このため、同センターが男性に代わって業者と交渉し、３社分の契約約５００万円を解消し、返金させた。しかし、残る２社のうち１社は倒産しており、もう１社は返金に応じなかったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050614-00000404-yom-soci