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2005年06月13日(月) 19時21分

フィッシング、全国初摘発 偽HPで個人情報盗む産経新聞

フィッシング、全国初摘発 偽HPで個人情報盗む

 本物そっくりの偽ホームページ(HP)を開設して個人情報を盗む「フィッシング」をしたとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターなどは13日、著作権法違反と不正アクセス禁止法違反の疑いで大阪市平野区の会社員、薮野一真容疑者(42)を逮捕した。

 警視庁によると「フィッシング」行為の摘発は全国初という。薮野容疑者はコンピューターシステム管理会社のシステムエンジニア。警視庁は同日までに同容疑者の自宅を家宅捜索、パソコン12台などを押収した。

 調べでは、薮野容疑者は今年2月、インターネット情報検索最大手「ヤフー・ジャパン」(東京都港区)のHPに似せた偽HPを開設してヤフーの著作権を侵害。

 本物と間違って偽HPに接続した長崎県の会社員男性(59)が打ち込んだIDやパスワードを入手して2月20日、ヤフーのサーバーコンピューターにこのIDなどで不正アクセスした疑い。メールを盗み見たりしたという。

 偽HPは本物と図柄が一緒で「YAHOO(ヤフー)」の「H」を「F」に置き換えただけ。入力されたIDやパスワードは、メールで薮野容疑者の携帯電話に転送されるようになっていた。

 2月の開設後から約1カ月間で約70人がアクセス。うち約20人がIDやパスワードを入力していた。警視庁は薮野容疑者がこれらの情報を悪用、他人になりすましてネットオークションなどで詐欺行為をした疑いもあるとみて追及している。警視庁に2月下旬、「おかしなHPがある」との情報が寄せられていた。(共同)

 フィッシング(Phishing) 正規のホームページとそっくりな偽ページに個人情報を入力するよう仕向け、クレジットカード番号や暗証番号を不正に入手する行為で、「洗練された」(Sophisticated)餌メールで個人情報を「釣り上げる」(Fishing)という意味の造語。米国では銀行やカード会社になりすました第三者が不特定多数にメールを送付して偽ページに誘導、入手した暗証番号などを悪用して多額の現金をだまし取る「フィッシング詐欺」が2003年ごろから社会問題化。日本でも昨年から被害が報告され始めた。(共同)

(06/13 19:21)

http://www.sankei.co.jp/news/050613/sha042.htm