悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年06月11日(土) 03時06分

<悪徳リフォーム>問題業者が70歳女性と1500万円契約毎日新聞

 埼玉県富士見市の認知症(痴呆)の老姉妹が全財産を失った訪問リフォーム問題で、工事を請け負った19業者のうちの1社が、02年に同県川越市内で1人暮らしの70歳代の女性と約1500万円の工事契約を結び、同市生活情報センターから「大半は不要な工事」と指摘されていたことが分かった。交渉の末、業者は設置した機器の一部を撤去し、代金の一部を返金したという。
 センターと、この問題を調べた大野慶治市議(公明)によると、02年5月ごろ、女性宅近くの住民からセンターに「工事が必要な家とも思えないのに業者が出入りしている」と通報があった。職員が女性から事情を聴いたところ、同2〜4月、女性は業者と自宅天井裏などへ換気扇や空気かくはん機を取り付ける契約を約1500万円で結んでいた。女性の親せきの依頼で1級建築士が調べたところ、天井裏、床下などから換気扇7台とかくはん機76台が見つかった。うち、かくはん機8台は取り付けられず、天井裏に放置されていた。
 女性の家は木造2階建てで、建築士は「規模からすれば、かくはん機は6台が妥当」などとする報告書をまとめた。これを受け、センターは「大半は不要な工事」と判断し、既に代金を支払っていた女性に代わり約9カ月間業者と交渉。約30台のかくはん機などを撤去させ、その分の代金を返金させた。返金額は明らかにしていない。業者は「本人との契約であり、了承を得て工事した」などと話し、約1500万円全額の返金は拒んだ。
 女性は「(工事をした人は)いい人だった」などと話し、被害の認識はなかったという。業者の工事設計図は手書きで、残された5枚の領収書の中には日付がないものもあった。大野市議は「領収書などで確認できただけで約1500万円。女性の通帳などで(使い道の)不明な金額はもっとあった」と話している。【弘田恭子】
(毎日新聞) - 6月11日3時6分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050611-00000013-mai-soci