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2005年06月03日(金) 00時00分

高齢者狙う詐欺急増 県、NPOと連携朝日新聞・

  詐欺の被害が絶えない。埼玉県で高齢姉妹宅で複数の業者が不必要な工事を繰り返していた問題が明らかになったが、県内でもお年寄りへの被害が急増している。振り込め詐欺も相変わらずだ。何とか被害を防ごうと、行政も対策に乗り出すが——。

  県消費生活課によると、詐欺やトラブルなどをめぐる相談件数で特に急増しているのが70歳代以上からだ。昨年度上半期(04年4月〜9月)は5046件あり、前年度同期と比べ、ほぼ2倍。相談内容は、インターネットのアダルトサイトを使ったという不当請求が最も多いが、最近は特に埼玉県であったリフォーム工事に関する相談が増えている=表。
 
  同課によると、トラブルはこんな具合だ。70代女性は「お宅のリフォーム工事をした会社が倒産した。その会社からメンテナンスを引き継いだ」と業者が来訪。無料点検するというので依頼したところ、水漏れ工事を急がされた。業者から毎日のように電話があり、122万円で契約した。
 
  このため、県は高齢者に限った被害防止策に乗り出す。「独り暮らしだったり、健康に優れず外出する機会が少なかったりするために、悪徳商法に関する情報収集が十分に行き届いていない」(同課)とみて、県内の65歳以上の約82万世帯を中心に啓発チラシを届ける計画だ。
 
  新聞販売所などを通じて配っている広報紙と同じ方法では、一人ひとりとの会話も十分にはできないとして、独居老人への給食配食サービスや障害者支援を行うNPOに全面協力を求めている。
 
  「これまで県も、悪質な詐欺被害に気をつけるよう啓発チラシやパンフレットを発行してきたが、役所の窓口にあるのが大半で、外出機会の少ない高齢者には行き届かなかった」と同課。
 
  連携してくれる県内NPOを7日まで募集中。問い合わせは同課(045・210・3865)。




  ■70代以上の苦情・相談件数の上位項目

  (1)アダルトサイト不当請求などオンライン関連サービス
                2301件
  (2)住宅リフォームなど工事・建築  284件
  (3)布団類の高額販売        195件
  (4)宝石、消火器、掃除機などの高額販売102件
  (4)消費者金融関連         102件
  (6)浄水器など台所用品の高額販売   90件

  (県消費生活課調べ。04年4月〜9月分)

(6/3)

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news02.asp?kiji=6875