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2005年05月27日(金) 15時04分

<悪質リフォーム>妹を連れ回し相談窓口「認知症気づかず」毎日新聞

 埼玉県富士見市の認知症の老姉妹が全財産を失った訪問リフォーム問題で、姉妹に計1800万円の契約をさせていた元営業マン(47)が03年5月、同市に隣接する同県上福岡市の消費相談窓口に妹を同伴して訪れ、「他業者の工事はずさん」と訴えて妹に解約の相談をさせていたことが分かった。“妨害”された業者はその直後、妹を連れ出して市役所を訪れ、契約の正当性を主張し、姉妹から工事代金の支払いを受けた。姉妹を引きまわして契約をむしり取った業者間の駆け引きの一端が明らかになった。【和田憲二】
 富士見市によると、元営業マンは、東京都世田谷区のシロアリ駆除業者の営業をしていた03年5月26日、妹とともに上福岡市役所内の消費生活センターを訪れた。女性相談員に、他業者が床下調湿剤をまいた写真を見せた上で、ずさん工事であると主張し、契約解除の仕方などを妹にアドバイスするよう求めた。相談員は解約に必要な書類の記入方法などを妹に説明した。
 ところが数日後、今度は契約を解除させられそうになった都内の業者が同じように妹を連れて同センターを訪れ、相談員に「姉妹と協議した結果、契約を継続することになった」と主張した。妹はその場で同社との契約続行を望む意思表示をし、妹は床下調湿剤の散布と床下換気扇の設置名目で同業者に工事代金約360万円を支払った。相談員は妹が認知症とは気づかなかったという。
 同センターは妹から相談があった直後、姉妹の居住地である富士見市の商工業振興課に「富士見市の高齢女性が業者にだまされている可能性がある。被害実態は不明だが姉妹の身辺を見守ってほしい」と連絡していた。
(毎日新聞) - 5月27日15時4分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050527-00000067-mai-soci