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2005年05月23日(月) 00時00分

罰則強化など改正法が成立 迷惑メール 抑止なるか 東京新聞

 頼みもしないのに携帯電話やパソコンに送りつけられ、うっかりアクセスすると契約料を請求される−。そんな「迷惑メール」を送る業者に対して、罰則を強化した「改正特定電子メール法」が今国会で成立した。今秋にも施行され、出会い系サイトなどの業者の摘発と抑止効果を関係者は期待する。だが、法律だけで万全とはいえず、規制の網の目をかいくぐる業者とのいたちごっこは終わりそうもない。 (経済部・村松権主麿)

■身元不明

 東京都内に住む会社員、Tさん(48)は、携帯電話に送られてくる大量の迷惑メールに悩まされている。ほとんどは男女のメールを仲介する出会い系サイト。多い日で三十件以上のメールが、さみだれ式に送りつけられ、必要なメールを探し出すのもひと苦労だ。

 こうした出会い系サイトに不用意にアクセスすると、突然、「会員登録ありがとうございます」の表示が現れ、契約金額と振込先の銀行口座が続く。経済産業省消費経済政策課によると、金額は三万−五万円と「払えない金額ではない」ことが多いといい、トラブルを避けようと振り込むケースが後を絶たない。同課は「根拠のない要望に応じてはいけない」と警告する。

 一方、迷惑メール相談センター(東京都豊島区)には、相談者などから“証拠”として転送されてくる迷惑メールが月三万件以上に及ぶ。そのほとんどは、送信元のアドレスを改ざんしていたり、複雑なルートで送られており、送信元を追跡することは難しい。

■懲役刑も

 今月十三日に成立した改正特定電子メール法の最大の特徴は、送信元のアドレスを偽る悪質な業者について、警察が通信事業者から通信記録の提出を受け、直接捜査できるようになった点だ。

 これまでは、所管の総務省や経産省が悪質業者を“捜査”してきたが、通信事業者からの情報提供は「守秘義務」を盾になし。手がかりになったのは、業者が発信したメールに表示された住所だけで、これまでに出した業務改善命令は、総務省が三件、経産省が二件にとどまっている。

 業務改善命令を出しても従わなかった場合、「五十万円以下」だった罰金は、改正法で「百万円以下の罰金か一年以下の懲役」に大幅強化。総務省消費者行政課は「迷惑メールビジネスのやる気をそぐ効果がある」と期待する。

■課題山積

 迷惑メールは、架空のアドレスを自動的につくるシステムを使い、一度に大量に送信されるため、中継する携帯電話会社やインターネットのプロバイダー(接続業者)の機器にも大きな負担がかかる。

 携帯電話会社は巨額の費用をかけ、メールの大量送信規制など対策を講じてきた。その結果、携帯電話からの迷惑メール発信は以前より減少。その一方で、パソコンによる発信への対策が急務となっている。

 一部のプロバイダーは、発信元のプロバイダー情報を偽ったメールを識別する、新しいシステムの導入に動きつつある。今年三月には、携帯電話会社やプロバイダーが連携して対策技術を研究する組織を設立した。

 だが、こうした対策も、業界全体に広がるには時間がかかる。他人のパソコンをウイルスに感染させて遠隔操作する「ゾンビパソコン」からの送信や、海外のプロバイダーを通じた送信など業者の手法も高度化、国際化しつつあり、迷惑メール対策を講じても「次々に新しいアイデアや技術が出てくるのは間違いない」(通信業界関係者)との声も漏れている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050523/mng_____kakushin000.shtml