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2005年04月26日(火) 15時58分

「ソフトの脆弱性を悪用した攻撃はいまだ最大の脅威」:マカフィー調査CNET Japan

 パッチの適用されていないコンピュータは依然として多く存在し、ソフトウェアの脆弱性をターゲットとした攻撃の犠牲になっていることが、McAfeeの最新の調査結果から明らかになった。

 同社のウイルス対策技術研究組織Anti-Virus Emergency Response Team(AVERT)は米国時間25日、第1四半期のセキュリティ状況に関する調査結果を発表した。それによると、ソフトウェアの脆弱性をターゲットとした新しいタイプの攻撃が、3カ月の間に1000以上も出現したという。また、攻撃の総数は前年同期より約6%増加した。またMcAfeeは、ソフトウェアの脆弱性をターゲットにした攻撃に関する報告を、同四半期中に20万以上受けたことも明らかにした。

 ソフトウェアメーカーは発見された脆弱性を手際よく修正するようになっているのに対し、インターネットに接続されたコンピュータの少なくとも50%は、製品アップデートやパッチで適切に保護されていない状態のままであると、McAfeeは述べた。

 AVERTのバイスプレジデントを務めるVincent Gullottoによると、攻撃者は、無防備なコンピュータをターゲットにして金銭を盗む方法を見つけ出しているという。脆弱性をターゲットにした攻撃が増加している理由はここにあると、同氏は述べる。

 「最も悪質なコード8〜10のうち、少なくとも3つはソフトウェアの脆弱性を悪用して、何らかの形でユーザーを悪質なサイトにリダイレクトするものだ。このような攻撃は、金を盗み出すことが可能なため、増加している」とGullottoは述べる。「さまざまな方法を通して、マシン、またはマシンのグループを制御する方法が明らかになってしまった。攻撃者は、これらのマシンを踏み台にして、スパムメールの送信や盗難をする」(Gullotto)

 また、企業の機密データを盗むなどの犯罪では、こうした脆弱性を悪用した攻撃に加え、攻撃者はより巧妙な手口を使用するようになっているとMcAfeeは述べた。特にブラジルでは、盗んだデータをもとに銀行のキャッシュカードを偽造し、人々の銀行口座を悪用する事件が頻発しているという。


この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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(CNET Japan) - 4月26日15時58分更新

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