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2005年04月25日(月) 16時20分

詐欺:融資保証詐欺が急増 1〜3月被害、昨年総額上回る−−県警 /群馬毎日新聞

 ダイレクトメールを送りつけ「保証金を振り込めば融資できます」などの甘い言葉でたくみに現金を振り込ませる「融資保証詐欺」の被害が急増している。県警捜査2課によると、昨年1年間の融資保証詐欺は被害届92件、被害総額約4500万円だったが、今年1〜3月は50件約4800万円。被害額は既に昨年総額を上回り、件数の増加と同時に1件あたりの被害額が大きくなっている。【伊澤拓也】
 融資保証詐欺は「振り込め詐欺」の一種。既に多額の借金を持つ多重債務者を狙うのが特徴で、「融資できる」と持ちかけ、保証金名目で現金を請求する。ヤミ金融対策法(03年施行)で従来のヤミ金業者が減少したのとほぼ同時に被害が増加。今年に入り、手口が一般に認知され被害が減少傾向にある「おれおれ詐欺」(3月末までに27件)に比べほぼ倍の被害が出ている。
 「審査の結果、あなたに融資できます」「保証金を振り込めば、すぐに50万円用意できます」——誘い文句が並ぶドライシーリング(圧着)はがきには金利などの詳細な数字が印刷され、一見しただけでは詐欺と気付きにくい。悪質な手口になると、数万円を振り込ませた後「さらに手続きが必要」と電話で現金を要求、複数回にわたり現金をだまし取るという。
 前橋地裁で進められている融資保証詐欺グループ数人の公判では、ヤミ金業者から多重債務者の名簿を受け取ったことなどが明らかになっている。他人名義の携帯電話や預金口座なども複数持っており、被害総額は1億円を超えるという。
 1人の被害者に複数のダイレクトメールが届くなど、業者や詐欺グループ間で多重債務者の住所などを教え合う“横の連携”があるとみられ、融資保証詐欺が組織的に広がった要因をうかがわせる。同課では捜査を進めるとともに、「甘い話を信用しないように」と注意を呼び掛けている。

4月25日朝刊
(毎日新聞) - 4月25日16時20分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050425-00000038-mailo-l10