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2005年04月24日(日) 21時45分

<システム障害>原因は担当者のチェックミス、61社に影響毎日新聞

 トレンドマイクロ(本社・東京都渋谷区)のウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」の更新プログラムの不良が原因とみられる新聞社などのシステム障害で、同社は24日、このプログラムをテストせずに配信したのが原因と発表した。被害は拡大し、発生した23日から24日午後6時までの合計で、同社への問い合わせは個人22万5000件、企業1万9000件を超えた。システムに影響が出た企業も61社に上ることも明らかにした。
 週明け以降の被害拡大が懸念されるが、同社は「プログラムを流したのは約1時間半と短時間で、その後対策ソフトを配布している。障害のあったところもすべて復旧しており、今後拡大する恐れは少ない」との見方を示した。
 同社によると、原因は、最新のウイルス情報を書き込んだ「パターンファイル」と呼ばれる更新プログラムに不具合があったにもかかわらず、担当者のうっかりミスでテストせずに提供したため。パターンファイルは最新のウイルス情報が記録され、毎日更新し配信されている。通常、複数のテストを行うが、今回、最終段階のテストをせず不具合を発見できなかったという。テストは複数の担当者で行っているという。障害の報告があった61の企業・団体の内訳は、報道機関や鉄道、電機メーカー、自治体など。
 24日会見したマヘンドラ・ネギ代表取締役CFO(最高財務責任者)は「利用者にご迷惑をおかけしたことについて深くおわび申し上げます」と謝罪。同社のエバ・チェン社長も26日に米国から来日し、障害が発生した企業などを訪問し謝罪する。
 同社は来月8日まで、24時間態勢で電話による相談窓口を開設するとともに、障害を修復するプログラムのCD—ROMの希望者への郵送も始めた。相談窓口は、フリーダイヤル0120・538・108。03・5334・1441(個人向け)、03・5334・3620(企業向け)。【斎藤良太、仲村隆】
(毎日新聞) - 4月24日21時45分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050424-00000055-mai-soci