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2005年04月23日(土) 09時52分

揺らぐ「家庭の銀行」 顧客・金融庁あぜん河北新報

 みちのく銀行(青森市)が国内の全取引先に当たる約131万件の顧客情報が入ったCD—ROMを紛失したことが22日、発覚した。漏えい規模は銀行業界で最大。漏れた情報には預金残高や貸出金残高といった信用情報も含まれ、信用ビジネスの根幹にかかわる不祥事に、顧客に不信感が渦巻いている。赤字決算に陥り、頭取らの進退が取りざたされている時期だけに、個人層を開拓してきた「家庭の銀行」のイメージは落ちるばかりだ。

 青森市中心部にある同行の支店で、データ紛失を耳にした女性店員(25)は、あぜんとした表情を浮かべた。
 外部に漏れた個人情報が、架空請求や振り込め詐欺などの犯罪に悪用される例が後を絶たない。繰り返し情報が使い回され、回収不能になることも否定できないからだ。

 「どこかで私のデータが使われたら、どう責任を取るのか」と女性は不快感をあらわにした。
 自営業の男性(51)は「窓口で個人情報の保護を強調する一方で、こうした不祥事があると信頼関係が失われる」と憤った。

 青森県は同行に数百億円の預金があるだけに、丸山巧副出納長は「あってはならないことだ。びっくりした。県民に不安のないように対処してほしい」と注文をつけた。

 みちのく銀行は2002年、03年と2年続けて、行員が引き起こした横領事件などをめぐり、金融庁から業務改善命令を受けた経緯がある。先月には弘前営業部(弘前市)の女性行員が、顧客名や水道料金の記された書類約20通を紛失するミスがあったばかり。

 CD—ROMを紛失した12日は、金融庁の検査で貸倒引当金不足を指摘され、05年3月期決算で95億円の赤字に陥ると発表した日だった。預金流出の懸念から、担当行員が業務に追われる中で紛失した可能性があるという。

 金融庁は、銀行が情報漏えい防止に必要な安全管理措置を取っていないと判断した場合、個人情報保護法に基づく勧告か銀行法に基づく業務改善命令を出す。東北財務局幹部は「情報管理に穴がなかったかどうかが、大きな問題。徹底した原因究明が必要だ」と指摘した。
(河北新報) - 4月23日9時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050423-00000009-khk-toh