2005年04月22日(金) 00時00分

偽造ハイカ被害、最大３３０億円 公団見通し （中日新聞）

　日本道路公団は二十一日、偽造ハイウェイカード（ハイカ）による公団の最終被害額が二百八十八億−三百三十億円に上る見通しを明らかにした。二〇〇四年十月に約二百五十億円と推計したが、ハイカの売上額と利用実績の差は拡大を続けており、推計を見直した。

　偽造ハイカは、一九九九年五月に初めて五万円券で見つかった。公団はホログラムや透かしなどの対策を実施したが被害は止まらず、〇三年に高額ハイカ（五万円と三万円）の販売を中止、〇四年三月からは使えなくしている。

　現在一万円以下の券が販売され利用できるほか真正な高額ハイカを一万円券と交換している。公団は残りのハイカも廃止し、代わりにノンストップ料金収受システム（ＥＴＣ）を使った保証金積み立て方式による割り引きの早期導入を準備中。二月までに判明した確定の被害額は二百六十六億円だが、ハイカの完全廃止までは、さらに拡大する可能性があるという。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050422/mng_____sya_____003.shtml