2005年04月22日(金) 00時00分

千葉市の個人情報漏出問題 ２職員を告発へ （東京新聞）

　千葉市緑区小山町に計画中の産廃の最終処分場建設に反対している住民の名簿を、市職員が無断で業者に渡した問題で、市民団体「廃棄物処分場問題全国ネットワーク」（東京都・大橋光雄事務局長）が二十一日、地方公務員法と市個人情報保護条例違反の疑いで市産業廃棄物指導課元係長（５３）を、同条例違反の疑いで市農業委員会事務局職員（５０）を、それぞれ県警に告発する方針を明らかにした。

　同ネットワークなどによると、元係長は今月一日までに農業委職員の協力を得て、反対住民六人の名簿を業者にファクスし、職務上知り得た秘密を漏らした。また、この個人情報の収集そのものが職権乱用にあたるとしている。

　また、職員は職務外の処分場業務にかかわり名簿を元係長に渡したのが職権乱用にあたるとしている。

　同市役所で記者会見した大橋事務局長は「全国的な問題と考え告発することにした」とした。

　情報を漏らされた住民の女性は、市が調査を終えたことに不満を表し、「警察によく調べてもらいたい」などと述べた。

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　同日開かれた同市議会環境建設委員会は、住民らが提出した建設を許可しないよう市に求めた請願を全会一致で採択した。

　　（井上　仁）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20050422/lcl_____cba_____002.shtml