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2005年04月20日(水) 03時03分

ジョイポリス死亡事故 「禁止」方針を変更 障害者要望受け許可産経新聞

対応、現場任せ
 東京・お台場の「東京ジョイポリス」で車いすの坪内潤一さん(30)がアトラクションから転落死した事故で、この遊具は介助が必要な障害者の利用を制限していたにもかかわらず、複数の障害者から「利用したい」との要望が寄せられたことから、現場の判断で利用を許可するようになっていたことが十九日、警視庁捜査一課の調べで分かった。足の曲げられない人やシートベルトが締められない人だけでなく、要介助者への対応も現場任せだったことに、他のテーマパークからも疑問の声があがっている。
 調べでは、事故のあった「ビバ!スカイダイビング」は、入り口に「警告」の看板があり、「介助を要する人」の利用を禁止していた。だが、複数の障害者から健常者と同じように使わせてほしいとの声が寄せられ、付き添いがいれば利用できるようになっていた。
 こうした実情を、ジョイポリスを運営するゲームメーカー「セガ」の幹部は今回の事故の後、初めて知ったという。
 ジョイポリスの障害者向けパンフレットでも、この遊具は看板に反し、「同伴の方の協力により乗降が可能な方がご利用になれるアトラクション」と記されていた。だが、セガの開発担当者は「(問題の遊具は)車いすの方は遠慮してもらうと思っていた」と打ち明ける。
 現場を預かるジョイポリスの障害者への対応は“柔軟”ともいえるが、東京近郊のテーマパークの担当者は「安全上、絶対にやってはいけない行為だ」と話す。
 東京ディズニーリゾートを運営する「オリエンタルランド」(千葉県浦安市)は「搭乗中に危険はなくても、地震などで緊急停止した場合、自分で安全に避難できること」を遊具の利用条件にしているという。
 ジョイポリスと同じ屋内型の「ナムコナンジャタウン」(豊島区)では、入場の際、利用に支障がありそうな来場者に使用基準を説明しており、「利用できないことを告げた際に抗議を受けることもあるが、事故があったら責任を負いかねる旨を説明して納得していただいている」と話す。
 国土交通省によると、遊園地の障害者の安全対策には法令に規定はなく、各管理者に委ねられている。同省も事故について管轄の港区などを通じて調査に乗り出した。問題点を明確にしたうえで、全国の施設に指導するとしている。
(産経新聞) - 4月20日3時3分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050420-00000019-san-soci