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2005年04月18日(月) 15時48分

今年2月にも汚染物質 OAP事件産経新聞

マンション地下駐車場 基準超すヒ素、セレン
 大阪市北区の大型複合施設「大阪アメニティパーク」(OAP)の環境汚染隠蔽(いんぺい)事件に絡み、敷地内のマンション地下駐車場の壁に付着した「水あか」から、法定基準の二十二倍にあたるヒ素とセレンが今年二月にも検出されていたことが十八日、分かった。不安を訴える住民もおり、一連の汚染対策を進めている開発主体の非鉄金属大手「三菱マテリアル」(東京)は「深刻に受け止める」としている。
 今回の汚染は、民間の分析会社が二月三日から同二十二日、マンション管理組合(約四百五十戸)の依頼で実施した調査で検出された。地下水が壁面にしみ出して乾燥・濃縮した水あかに、土壌汚染対策法で定められた土壌含有量基準(一キロあたり百五十ミリグラム)を上回る一キロあたり最大三千三百ミリグラムのヒ素とセレンが含まれていた。
 OAPでは平成元年に土壌から重金属類が検出されて以来、三菱マテリアルなどが土壌搬出などの対策を実施しているが、昨年十月末にはオフィス棟地下駐車場でも台風23号に伴って漏れ出した地下水から、環境基準を上回るセレンが検出されている。今回も残留していた有害物質がしみ出したらしい。
 三菱マテリアルは「口から摂取しなければ人体に害はない」と説明しているが、分析会社は「接触防止のために水あかの除去や壁面の止水処理を早急に行うべきだ。住民に心理的不安がある場合は産業医の協力を得るのが妥当」、管理組合の理事の一人は「いくら健康に問題がないといわれても精神的には不安だ」と訴えている。
 OAPの汚染隠蔽をめぐっては、大阪府警が先月末、汚染事実を説明せずにマンションを販売したとして、宅地建物取引業法違反(重要事項の不告知)容疑で三菱マテリアルの西川章会長(70)や不動産大手「三菱地所」の高木茂社長(66)ら十人と、法人としての両社を書類送検している。
 三菱マテリアル広報・IR室の話 「調査結果を深刻に受け止め、住民のみなさまと相談しながら対策をとりたい」
(産経新聞) - 4月18日15時48分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050418-00000035-san-soci