2005年04月15日(金) 00時00分

保証金詐欺事件５人目を逮捕 被害総額１億にも （東京新聞）

　多重債務者に融資話を持ちかけ、保証金名目で現金をだまし取った事件で、県警と北海道警の合同捜査本部は十四日、詐欺の疑いで、東京都大田区多摩川二、無職清水健介被告（２４）＝詐欺罪などで起訴＝を再逮捕。新たに同区東矢口一、同横山亮太容疑者（２４）を逮捕した。一連の事件で逮捕者は五人。同捜査本部は、使用された通帳の記録から、グループが全国数百人から総額約一億円をだまし取ったとみて全容解明を急いでいる。

　調べでは、二人は昨年七月上旬−十一月、名古屋市の男性アルバイト店員（４４）宅に「安い金利で融資する」と電話で勧誘。男性に「保証人がいなければ手続き料を振り込んでください」などと言い、二回にわたり合計七万四千円を振り込ませた疑い。

■桐生の主婦は１９０万円の被害

　十三日午後七時ごろ、桐生市の主婦（４４）から、「融資保証金名目で約百九十万円をだまし取られた」と桐生署に届け出があった。同署で詐欺事件として調べている。

　調べでは、女性は先月三十一日、漫画雑誌に出ていたローン会社を装う会社に電話。十万円を借りようとした女性に対し、応対した男は「信用を確かめる必要性がある」などと言い、二十数回にわたり、東京などの金融機関の口座に計約百九十万円を振り込ませ、だまし取った疑い。

　女性は三回ほど振り込んでも融資が受けられないため、以後の支払いを断る電話をしたが、男に言葉巧みにだまされ、振り込み続けたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20050415/lcl_____gnm_____001.shtml