2005年04月15日(金) 17時20分

融資保証金詐欺：３月の被害額７１４１万円、月間で過去最悪−−県警　／広島（毎日新聞）

　◇「注意、相談を」
　架空の融資話を持ちかけて保証金などの名目で金をだまし取る融資保証金詐欺の３月の被害額が約７１４１万円に上り、県警が０３年１月に統計を取り始めて以来、月間被害額として過去最悪だったことが１４日、県警減らそう犯罪推進室のまとめでわかった。今年１〜３月の被害総額は約１億６４９０万円で、早くも０４年の被害総額（約３億４６万円）の半分を越えており、井本雅之県警減らそう犯罪情報官は「少しでも疑問を持てば家族や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけている。
　同室によると、３月の融資保証金詐欺の被害件数は４９件（既遂同）で、なりすまし詐欺や架空請求詐欺などを合わせた３月の「振り込め詐欺」被害件数を８７件（既遂６５件）に押し上げ、被害額は過去２番目の約１億円だった。また、１〜３月の融資保証金詐欺の被害件数１６８件（既遂同）も、０４年の同被害件数の３８０件（既遂３７９件）を上回るペース。
　一方、同月のなりすまし詐欺の被害件数は２５件（既遂３件、被害総額約９３０万円）、架空請求詐欺の被害件数は１３件（既遂同、被害総額約１９６４万円）で、沈静化しつつある。【吉川雄策】

４月１５日朝刊

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