2005年04月10日(日) 00時00分

「本社の者だ」と２４万円を詐取 川口のチェーン店被害 （中日新聞）

　チェーン店の“本社社員”をかたった男が、支店従業員から現金をだまし取る手口の被害が川口市内で二件相次ぎ、川口署は詐欺、同未遂容疑で捜査している。

　調べでは八日午後八時ごろ、同市内の洋菓子店に、本社の社員を装った男から「最近売り上げの振り込み金額に誤差がある。店にある売上金をすぐ入金してもらう」などと電話があり、電話で指示された同店近くの金融機関前で待っていた男に女性アルバイト店員（１９）が二十四万三千円を手渡した。事後報告された女性店長（３９）がだまされたことに気づいた。

　この電話の直前に、男の声で「ケーキに髪の毛が入っていた」などと別の電話があり、女性店長が席を外していることなどを聞き出していたという。現金を受け取った男は四十歳代前後で、身長一メートル七五程度。上下ともスーツ姿だった。

　また同日午後五時五十分ごろには、洋菓子店の向かいのファストフード店に男が「チキンに髪の毛が付いていた」などと電話をして、男性店長を店外に呼び出した。直後に本社社員を名乗る男から「入金ミスがあった。本社の社員を向けるので店にある現金を渡してくれ」と要求する電話があったが、応対した女性店員（４４）が異常に気づき、現金の詐取を免れた。

　同署はいずれも同一犯による事件とみている。

http://www.chunichi.co.jp/00/stm/20050410/lcl_____stm_____002.shtml