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2005年04月09日(土) 14時39分

「神の前に手ぶらで出るな」暴行牧師が多額の献金強要読売新聞

 京都府八幡市の「聖神中央教会」主管牧師による婦女暴行事件で、多額の献金を強要された教会役員が自己破産を申請したり、教会が信者にカードローンを組むよう指示したりしていたことが9日、府警の調べなどでわかった。

 教会移転時の借金返済や年数回の主管牧師・金保容疑者(61)の海外渡航費の工面で毎月、多額の赤字が出ており、教会役員の献金で穴埋めしていた。

 調べや関係者の証言によると、元教会役員の女性は数年前から、金容疑者側近の女性から、「教会を守るため」と言われ、消費者金融などで借金を重ねた。

 「もう無理です」と断ると、「信仰がないのか。とにかく金を作ってこい」と要求され、さらに借金で献金を続けた。借金は1000万円近くに膨らみ、自己破産を申請した。

 同教会は2000年12月、元ファミリーレストランの土地と建物を約1億7千万円で購入し、京都府久御山町から現在地に移転した。

 この借金返済や金容疑者と韓国などの外国教会との交流、米国に住む娘の元へ行くための海外渡航費などで毎月の運営に約600万円が必要だったが、常に2、300万円の赤字が出ていた。

 このため、約60人の役員には毎月2万円の教会維持費のほか、特別の献金が課されていた。昨年12月、約170人が脱会すると、今年2月ごろから複数の信者にクレジットカードのローンで30万円を作るよう指示が出たという。

 金容疑者はふだんから、「神の前に手ぶらで出るな」などと献金を奨励していたとされる。
(読売新聞) - 4月9日14時39分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050409-00000105-yom-soci