2005年04月05日(火) 22時35分

雇われるウイルス作成犯!? 金目当てのスパイウェアを組織犯罪に提供増（MYCOM PC WEB）

イスラエルのAladdin Knowledge Systemsは、同社のセキュリティ調査チームとなるAladdin Content Security Response Team(CSRT)が、悪意のあるコードの調査分析を進めた結果などをまとめた最新レポートの発表を行っている。悪質なスパイウェアの提供に積極的に関与する、ウイルス作成犯の急増が懸念される。

同レポートは、Aladdin CSRTが、ウイルスおよびウイルス作成者の動向を、過去数カ月に渡って追跡調査したデータ結果に基づくとされており、世界でウイルス作成に携わっている人のうち、何者かに雇われてスパイウェアを作成している人は、全体の7割以上を占めているという。中には、金銭の搾取につながる、重要な個人情報を密かに盗み出せるスパイウェア作成を誇示して、何らかのビジネスを営んでいる者も少なくないとされる。

Aladdin eSafe Business Unitの技術部門副社長を務めるShimon Gruper氏は「単に混乱を引き起こすだけの手の込んだウイルス作成よりも、不正に金を巻き上げる組織犯罪に絡んだスパイウェア作成へと、活動ターゲットをシフトさせるウイルス作成者が増加の一途をたどっていることは間違いない。数年前までは、自分の技術力を見せつけるためにウイルスを作成する人も多かったが、現在では、金銭的な利益を求めて悪質なコードを作成する傾向が非常に強まっており、これまでとは組織犯罪の手口も変わりつつあるようだ」とコメントした。

なお、同社は、スパイウェア対策の強化をアピールして、統合セキュリティ製品「Aladdin eSafe」シリーズの提供を広く行っている。

(湯木進悟)

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http://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/04/05/002.html

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Aladdin eSafe
http://www.esafe.com/

Aladdin Knowledge Systems
http://www.aladdin.com/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050406-00000097-myc-sci