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2005年04月02日(土) 14時43分

受刑者更生意欲アップへ塀の中も「衣替え」読売新聞

 刑務所内で受刑者に貸与されている灰色系の衣服や暗い印象の布団が“新色”に衣替えされることになった。

 色彩学などの専門家から、現在の衣服や布団が「潤いに欠ける」「攻撃心を誘発する」などと厳しい指摘を受けたためだ。

 法務省は、受刑者の更生意欲向上を目指し、今年度中にも新色を決め、段階的に切り替えを進めていく考えだ。

 受刑者の刑務所内での普段着である舎房衣は、1966年に男性用が灰色に近い焦げ茶色、女性用が灰色となり、その後は形状や材質も変更されていない。また、布団の柄は、男女とも赤と緑の太いしま模様となっている。衣服や布団が現在の色になった経緯は「全く分からない」(法務省幹部)という。

 法務省が昨年、色彩学の専門家らに刑務所を視察してもらったところ、衣服については「色彩が徹底した無地、モノトーンで、潤いに欠ける」「受刑者だからこそ前向きに生きる意欲を引き出すように、衣服に色をさすことが必要」などと改善を求められた。

 布団についても「色彩学的に就眠の目的には不適切な柄、色彩」「色の組み合わせが緊張を強い、太いしまがその傾向を助長している。攻撃心を誘発する恐れがあり、房内での布団の存在感がかなり大きいことから空間への影響も大きい」などと酷評された。

 専門家らは、〈1〉舎房衣のほか、作業着、パジャマについても、現行色に薄い青やミントグリーン、紅梅色などを加える〈2〉布団には柿色や茶色といった暖色系の色を取り入れ、しま模様を細くする——などを提案している。

 法務省はこれらの案から、最終的な新色を選び、併せてデザインや素材の変更も検討する方針だ。 
(読売新聞) - 4月2日14時43分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050402-00000306-yom-soci