悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2005年04月01日(金) 16時15分

新年度:個人情報保護法に伴う条例、ペイオフ解禁…各地域で新しい動き /福島毎日新聞

 05年度が1日スタートした。個人情報保護法の本格施行やペイオフの全面解除など生活に影響する新制度のほか、県内各地域で新しい動きも見られた。
………………………………………………………………………………………………………
 ◇52自治体、見直しせず 罰則規定などなく−−個人情報保護法に伴う条例
 1日に完全施行の個人情報保護法に合わせた条例の見直しを、県内83市町村のうち52自治体が行っていないことが分かった。同法は民間会社や行政組織に個人情報の取り扱いを厳重にするよう求める。しかし、地方自治体が条例を制定しなければ、職員が個人情報を不正に扱っても罰せられない。総務省は「条例の見直しを急いで」とイライラを募らせている。
 毎日新聞福島支局の調査では、83市町村はすべて個人情報保護条例を定めているが、職員に対する罰則規定など条例の見直しや新条例の制定をしているのは31市町村で、全体の4割にも満たない。
 県内11市では、条例見直しをしていないのは須賀川市と二本松市。ただ、相馬市は条例を見直したものの、職員の罰則規定は設けていない。同市は「今後、罰則規定を検討していく」という。
 個人情報保護法は03年5月に成立。同法は地方自治体の責務も定めているが、個人情報を漏洩(ろうえい)した職員に対する罰則のほか、本人情報の開示や利用停止など、各自治体独自の制度充実には条例の制定が必要だ。県は個人情報保護条例を改正しており、1日施行だ。
 まだ条例を見直していない自治体は「現在検討中だが、強制ではないはず」(須賀川市)、「合併を控えているので」(南郷村)などと釈明。しかし、総務省地域情報政策室は「完全施行までの条例制定を再三呼びかけてきた。早急に条例を整備して、個人情報保護の徹底を図ってもらわないと困る」と訴えている。【岩佐淳士、西嶋正法】
 ◇決済用預金などで備え「大きな変動なし」−−ペイオフ解禁
 預金保護を1人当たり元本1000万円とその利子までとするペイオフが全面解禁。東邦、福島、大東の県内3銀行は、利子は付かないものの預金全額が保護される「決済用預金」を導入するなどして解禁に備えてきたが、今のところ各行とも顧客の動きに大きな変動はないという。
 ペイオフ解禁をにらみ、3行ともチラシを配布して顧客に制度を理解してもらう一方、経営内容を公開するなどして健全性をアピールしてきた。各行ともペイオフ解禁に絡んだ顧客の動きは少なく、福島銀行は「当行の健全性に、理解がある程度広まったのではないか」(企画本部広報チーム)と分析している。【岩佐淳士】
 ◇消える喫煙コーナー、公共施設を全面禁煙−−原町市
 原町市は、市役所や文化センターなど公共施設の内部を全面禁煙にする。健康増進法施行に伴って、これまでは庁舎内に喫煙コーナーを設置し対応してきたが、本庁舎1階ロビーに同コーナーがあることに対して市民から苦情もあり、喫煙派締め出しを断行することにした。市立小中学校(計12校)は学校敷地全体が禁煙になる。
 市役所などの喫煙スペースは、本庁舎裏や地下の外側廊下、正面玄関の外などに限られ、スタンド式灰皿を置く。定例市議会開会中は、傍聴者用として屋上にもスタンド式灰皿を設けるという。【塚本弘毅】
 ◇主要5駅で診療予約OK、待ち時間短縮にも−−会津中央病院
 会津若松市の会津中央病院(財団法人温知会)は、会津地方の主要5駅に専用端末を設置し、当日の診療受け付けをするシステムを始める。広大な同地方では病院通いに半日以上掛かる場合も珍しくなく、同病院は「診察に来る途中に駅で予約できれば、待ち時間の短縮につながる」としている。
 端末を置くのはJR会津若松、喜多方、猪苗代、会津坂下の4駅と会津鉄道の会津田島駅。端末に診察カードを入れ、診察を受ける科を選択すると、受付番号と診察科が印字された受付票が発行され、予約が完了する。
 利用時間は第3土曜日を除く月曜日から土曜日の午前7時〜11時半、午後1時〜4時半。将来的には当日以外の予約も端末で行えるようにする。【町田徳丈】
 ◇新「須賀川市」スタート−−長沼町、岩瀬村両役場で閉庁式
 須賀川市は、長沼町、岩瀬村を編入合併して新「須賀川市」としてスタートする。31日には、長沼町、岩瀬村両役場で閉庁式が行われた。
 岩瀬村では同日午後5時から役場玄関前に職員らが参列した。「岩瀬村役場」の看板を下ろした後、伊藤儀人村長は「岩瀬村は昭和30(1955)年に合併で誕生し、50年間にわたり住民に愛されてきた。須賀川市になっても、住民の幸せのため頑張ってほしい」とあいさつした。
 3市町村の合併方式は「対等」を理念としながら、編入による手続きを進めた。1日は現在の長沼町役場と岩瀬村役場に置かれる長沼支所、岩瀬支所で開庁式が行われ、午後2時から市文化センターで合併記念式典が開かれる。新市の人口は8万410人(3月1日現在)。【福沢光一】
………………………………………………………………………………………………………
 ◆個人情報保護条例改正 などをした市町村◆
 【中通り】
福島市、郡山市、白河市、田村市、桑折町、国見町、飯野町、安達町、岩代町、東和町、矢吹町、大信村、天栄村、平田村、浅川町
 【会津】
会津若松市、喜多方市、北塩原村、会津坂下町、三島町、金山町、田島町、伊南村
 【浜通り】
いわき市、原町市、相馬市、富岡町、大熊町、葛尾村、広野町、鹿島町

4月1日朝刊
(毎日新聞) - 4月1日16時15分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050401-00000162-mailo-l07