2005年03月30日(水) 00時00分

医療過誤認める 相川会に８５００万円支払い命令 （東京新聞）

　玉造町内在住の男性＝当時（４９）＝が、急性腎不全で死亡したのは医療過誤のためなどとして、玉造町内在住の妻らが水戸市千波の医療法人社団「相川会」（相川達也理事長）に対して、約一億一千四百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判が二十九日、水戸地裁であった。松本光一郎裁判長は、被告側の予見義務違反などを指摘し、被告に約八千五百万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

　訴状などによると、男性は一九九三年十月十八日に、同社団が運営する相川内科病院に入院。「尿管結石」と診断され、投薬治療を受けていたが、急性腎不全のため三日後の二十一日に死亡した。

　判決では、病院側が尿管結石などの治療のため、急性腎不全に対して副作用がある薬剤などを投与したと認定。「被告側は、男性の腎機能の低下を早期に確認し、処置すべきだった」などと指摘した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20050330/lcl_____ibg_____001.shtml