2005年03月29日(火) 20時14分

「欠陥隠し」再発問題、三菱ふそうポート社長が謝罪（読売新聞）

　三菱ふそうトラック・バスが、リコール（回収、無償交換）済みの大型トラックのサスペンション部品欠陥で多発していた車両火災などの不具合を、半年間にわたって放置していた問題で、同社のヴィルフリート・ポート社長は２９日、国土交通省を訪れ、「世間の疑念を招いたこと厳粛に受ける止める」と謝罪した。

　金沢悟・自動車交通局長は、「欠陥の報告が国交省になかったことは極めて遺憾。こういうことはもうないと誓ったはず」として再発防止の徹底を指示した。

　この後、記者会見に臨んだポート社長は、「対応が遅すぎるという批判は甘んじて受けるが、社内では素早く原因究明を進めており、やるべきことはやっていた」と主張。「欠陥隠し」ではないかという指摘に対しては、「意図的な隠ぺいはない。この１件だけで、三菱ふそうが１年かけて取り組んできた変革を評価して欲しくない」と語った。

　同社はこの欠陥についてユーザーに周知せず、国交省への報告も怠っていたが、ポート社長は「法的に問題はなく、社内規定違反もない」として、社内処分は考えていないとした。

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　三菱ふそうは２９日、今年２月に追加公表した４１件の「欠陥隠し」を巡り、大型トラック、バスで新たに２件のリコールを追加すると発表した。この２件について同社は当初、対策は必要ないと判断していたが、国交省の指摘を受けてリコールに踏み切った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000213-yom-soci