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2005年03月29日(火) 15時33分

フリーのオンラインフォントが、au製端末上で無断使用される【13:40 追記】impress Watch

写真:インプレス    フリーのオンラインフォント「Major Kong」が、au製の“au design project”による携帯電話「PENCK」のテンキー上で無断使用されているという情報が、昨日あたりよりWeb上で話題になっている。この情報の原発信者は、フォント「Major Kong」の作者である足立 裕司氏。同氏がフォントを公開していたサイト“9031”上に掲載された情報が、Web上で話題となったことが発端だ。また昨日昼過ぎより、サイト“9031”が消失しため、さらに話題が話題を呼んだかたち。なお記事執筆時点では、au側からの本件に関するコメントは発表されていない。

 同氏が掲載していた情報には、氏は「PENCK」が発表されたと同時にテンキー上に使用されたフォントが自身による「Major Kong」であると認識したこと、auや端末デザイン担当者から氏に対して本フォントの使用許諾を求めるような行為が一切ないこと、携帯電話関連の情報を扱う複数の大手Webサイトにて本フォントが「PENCK」デザイン担当者の作品であるように語られた記事が掲載されていることがなどが記されていた。このほか「PENCK」の製品写真や取り扱い説明書と、同フォントの同一数字とを重ね合わせた図を用い、フォントの同一性を示すとともに、本フォントが自身の作品であることが主張されていた。

 また上記情報における氏の要求は、フォント著作権者としての扱いを得ることを要求するのみ。なお問題となったフォント「Major Kong」のreadmeには、『印刷物、WEBページ等での御使用は自由ですが、このフォントを、作者の許可なく販売したり、営利目的の製品に添付することを禁じます。』との記述も添えられていた。

 先ほど氏と連絡を取ることができたため、詳細を追ってお伝えする予定。

【13:40 追記】

 同氏によると、昨日14時頃「PENCK」のデザイン担当者とauの責任者からお詫びの連絡があり、本件に関する説明があったとのこと。それによると、デザイン担当者本人が「PENCK」のテンキーに適したフォントを探して「Major Kong」を使用し、auの担当者に『テンキーの数字は手書きフォントです』と説明したという。担当者はこのプレゼンを受け、デザイン担当者による手書きフォントであると誤解したという。

 そしてauは、テンキー上に使用されたフォントが「PENCK」デザイン担当者の作品であるように語られた記事に関して、大手Webサイトに訂正してもらうように働きかけることを同氏に約束したとのこと。

 なお、auから本件に関して何か発表があった場合、追って追記する予定。

□9031(現在、サイト消失のため閲覧不可)

http://www.9031.com/

□KDDI au au design projectPENCK(「PENCK」製品サイト)

http://www.au.kddi.com/au_design_project/seihin/penck/main.html

(岩崎 綾・石川 敬峰)
(impress Watch) - 3月29日15時33分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000001-imp-sci