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2005年03月20日(日) 00時00分

金融業者名乗り家電詐取 「買い取り詐欺」急増 低利融資装い購入、発送要求 中日新聞

 金融業者を名乗る相手から「低利融資」の条件としてクレジットカードで家電製品などを買うよう持ちかけられ、融資はされずに製品をだまし取られる事件が各地で相次いでいる。製品を購入価格の1、2割の代金で買い取る業者もあるが、そのまま姿を消すという。組織的な詐欺事件の疑いが強く、愛知県警などが捜査している。

 名古屋市の無職女性(65)は2月中旬ごろ、東京都内の業者から「低利で融資します。金利は1、2%程度」という勧誘をパソコンのメールで受けた。資金繰りで困っている自営業の知人の代わりに融資を受けようと、同月下旬、500万円の融資を申し込んだ。

 直後に業者から電話で「まずクレジットカードで電化製品を購入してほしい。クレジットカードを使えることが信用になる」と求められた。購入代金は、融資する際に上乗せして返金すると説明された。言われるままに約40万円のパソコンを購入し、指示された東京都内の住所地に製品を送った。ところがその後、業者から連絡はなく、業者の電話番号は使われていない状態に。だまされたと気付き、愛知県警に被害届を出した。名古屋市消費生活センターには、この女性と同じような被害の相談が10件ほど寄せられている。

 女性がパソコンを送った東京都世田谷区の住所地には、業者の事務所はなく、携帯電話販売店が私書箱代行業務をしており、業者あての荷を受け取っていた。店員は「製品は指示された場所に転送した」と話した。

 この業者は東京都に登録しておらず、実態は不明。都貸金業対策課によると、こうした「買い取り詐欺」と呼ばれる被害が昨年から急増。都の登録業者でも、実態がなくこうした犯罪の隠れみのになっているところが少なくなく、本年度、この行為による都の登録抹消は約80件に上る。だまし取った製品をさばく別の業者もいるとみられ、同課は「組織的な犯罪の可能性がある」と話す。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050320/mng_____sya_____003.shtml