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2005年03月15日(火) 17時52分

[経営戦略]ウィルコム、音声通話サービスの定額プランを発表、攻めの経営へBCN

 ウィルコム(八剱洋一郎社長)は3月15日、音声通話サービスの定額プランを5月1日から開始すると発表した。音声通話の加入者数は140万人前後で伸び悩んでおり、低料金を武器に増加につなげる狙い。これによって、「加入者数は万人単位の2ケタは獲得できる」(八剱社長)と自信をみせており、「2年以内に100万人の加入者数を狙う」(同)方針だ。

 音声通話の定額プランは国内移動体通信で初めて。月額2900円という料金に設定し、2台目以降は月額2200円の料金とする。月額の基本料金でPHS同士の通話が無料となるほか、メールの送受信も無料。携帯電話への通話時間は、30秒で21円だった料金を13.125円に改定した。

 3月16日−4月末日までに新規に加入したユーザーに対しては、1回線あたり最大5000円のキャッシュバックキャペーンも実施する。7月にはインターネット接続を月額2100円で提供することも計画している。

 これまでは、電波資源とアクセスチャージの問題があったことから音声通話を定額化できなかった。今回、定額のサービス提供が可能になったのは、「マイクロセル方式を採用することによって、電波資源が逼迫しないことと、ITXでアクセスチャージの発生を遮断できるようになる」(八剱社長)からだという。

 対象としているユーザーはコンシューマ層で、家族や若いカップル、プラチナ世代など幅広い顧客層の獲得を狙う。また、携帯電話ユーザーが移動体通信の2台目として加入することも視野に入れている。法人市場では、屋内外ともに利用できる内線システムが可能になることで低コストにつながることをアピールして導入を促進していく。

 定額プランを提供すればARPU(月間電気通信事業収入)が減少することになるが、これについては、「1割程度の収入減少は起こるといえるが、加入者が1割増えれば、売り上げが減ることはない」(八剱社長)との見解を述べた。同社は、今後4−5年で売上高5000億円規模になることを掲げており、今回のサービスで「さらに簡単に達成できる」と断言した。


[BCN]
(BCN) - 3月15日17時52分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050315-00000019-bcn-sci